「ディパーテッド」は、俳優の演技でひきつける映画ですね。
とくに、ジャック・ニコルソン、レオナルド・ディカプリオの渾身の演技。
警察とマフィアといった対立する勢力に、それぞれ送り込まれた男の壮絶な闘いを描いた。
ビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)は、犯罪者の一族に生まれたという過去と決別
するためにマフィアに潜入した「極秘捜査官」と、マフィアの策謀の中で育てられたコリン・サリバン
(マット・デイモン)は、富と権力を獲得するために警察に潜入したマフィアの「警察官」の息ずまる
ストーリー。ディカプリオの白熱の演技が圧倒する。
それにもまして、大きな存在感を示したのがマフィアのボス、コステロを演じたジャック・ニコル
ソン。ニコルソンは、「恋愛小説家」「アバウト・シュミット」などで実力を見せつけたが、
「ディパーテッド」の凄みは、これまで以上か。原題のThe Departedとは、“逝ってしまった人々”
といった意味か、主要な面々が、最後にはほとんど・・・ディパーテッドに!
全米批評家協会賞の監督賞をマーチン・スコセッシが獲ったというニュースが飛び込んできた。
アカデミー賞に無縁といわれた”因縁“を断ち切るか、注目される。
ディカプリオも、いつでも主演男優賞を狙えるところにおり、案外、これで獲るのでは・・・
といった期待も出てきたようです。 この辺で、獲っておくと、気持的に踏ん切りがつくのでは・・・
と勝手に思っております(笑)。
今年のアカデミー賞で、話題になることは間違いない1本でしょう。
欲を言うと、登場人物などがやや複雑で、もっとわかりやすくても、と思いました。
☆☆☆