「荒野の用心棒」(1964、原題:A Fistful of Dollars)
クリント・イーストウッドのマカロニ・ウエスタンの記念すべき第1作。
マカロニ・ウエスタン(海外では、“スパゲッティ・ウエスタン”)ブームを
巻き起こし、「夕陽のガンマン」などを生んだ。
映画の冒頭、広い荒野に馬に乗った男が、何者かに遠くから銃で撃たれる。
なにやら、これからの物騒な様相を予感させる。
黒澤明監督の「用心棒」を元ネタにしている。
この映画以降、あまたの「マカロニ・ウエスタン」が製作された。
代表作は「夕陽のガンマン」「荒野の一ドル銀貨」「怒りの荒野」「続・荒野の用心棒」・・・。
クリント・イーストウッドは、TVのローハイドで、日本では人気者になったが、ハリウッドでは、
ほとんど無名。イタリアにまねかれて、「変わった西部劇」に出演、「用心棒」の盗作「荒野の
用心棒」だた・これがめっぽう面白く、マカロニ・ウエスタン・ブームとなった。
マカロニでは、数多くのスターを生んだ。
ジュリアーノ・ジェンマなどのほか、敵役のリーバン・クリーフを筆頭に、ジャン・マリア・
ボロンテ、フランコ・ネロなど。
イーストウッドは、マカロニの後、ハリウッドで、「ダーティ・ハリー」シリーズでさらに
成功を収めるとともに、「恐怖のメロディ」では監督に進出した。
(上記記事は、一部加筆・訂正しました)