今晩(12月10日)「ラスト・サムライ」(2003)をテレビで放送している。
映画館で、見る機会を逸し、テレビでは、見ない(見られない)ので、しばらく未見のままが続くでしょう(笑)。
先日テレビで、渡辺謙が、「ラスト・サムライ」は自分の映画人生で、いかに大きな存在だったかを語っていました。約3か月、ニュージーランドでロケをしたときの印象と、改めて、自分をハリウッドに送ってくれたロケ地を3年ぶりに訪問するという企画内容でした。感動しました。
3か月間、お世話になった宿泊(民家)の主人が毎日、ロケ地まで車で送ってくれたこと。そこの奥さんが、食事などを準備してくれたこと、など・・・。
テレビのインタビュアが、その家を訪問して、”ケン・ワタナベ”の印象などを聞きます。本人の渡辺謙がすぐ後ろに来ており、待機していることは知らせていない、というしゃれた構成。
奥さん「ケンは、すばらしかったわよ」・・・と話しているところで、本人登場。
感動的な対面。ジョークも飛び交って、旧交を温めあっている姿に、国境も人種も
ないすばらしい出会いを感じました。
渡辺謙。今では、ロケ現場の建物などは取り壊されているものの、鳥居だけは面影を
残しており、「こんな機会に恵まれることは、もうないでしょう」と涙ぐんでいる姿に
感動を覚えました。ハリウッドで認められても、決しておごらず、真剣に取り組む姿に、映画のオファーも来るのだと思いました。日本人としては、183センチと長身で、
ハリウッドでも、引けを取らない体躯。まだ47歳と、これからの活躍が期待されます。
「ラスト・サムライ」のアカデミー賞助演男優賞のノミネートでビッグ・ネームとなって以来、「バットマン・ビギンズ」への出演や、日本人に関係した映画では、必ず ”ケン・ワタナベ”に声がかかるような気がします。「Sayuri」や「硫黄島からの手紙」・・・。今後も、国際舞台での渡辺謙に出演のオファーが来ることと思います。もちろん日本国内でも、その日本映画の出演作は、「北の零年」「明日の記憶」など渾身の作品といわれています。日本を代表する俳優の ”ケンさん”が、高倉健と並んで、二人になったといったら言い過ぎでしょうか。
主な作品:
明日の記憶
硫黄島からの手紙
SAYURI
バッドマンビギンズ
北の零年
ラストサムライ
新・仁義なき戦い・謀殺