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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1960年代(13)「昨日・今日・明日」</span>


 
 昨日・今日・明日では、3話で、まったく違った役を演じて ”一粒で3度おいしい”映画でした。

 <第1話 アデリーナ>
 
 軍隊帰りの夫(マルチェロ・マストロヤンニ)は無職。妻(ソフィア・ローレン)が、ヤミ煙草の
 街頭販売で家計を支えるといった生活。警察の取締りで、妻が刑務所に送られそうになってしまう
 のですが、それを救ったのがイタリアの法律。妊娠中の女性は産後六か月まで猶予されるというもの。 出産後半年が経ち、警察が逮捕にやってくると、なんとまた、お腹に子供が宿っていて・・・
 おかしさ。ローレンの勝ち誇った笑顔と、バイタリティ。警官は、「おめでとう!」といい笑顔で
 帰っていくしかないですね。

 <第2話 アンナ>
 
 富豪の夫人 アンナ(ローレン)はイギリス製の高級車で 不倫相手(マルチェロ・マストロヤンニ) とドライブに。なんとなく、かみあわない会話や、空虚さ。そこで事件が・・・。

 <第3話 マーラ>
 
 18歳の神学生ウンベルト(ジョヴァンニ・ルドルフィ)はアパートの向かいに住む美貌の女性
 (ローレン)が気になって気になって。ある晩、彼は思いきって彼女に話しかけデートに誘いました。 その夜、ボローニャから、実業家の御曹司(マストロヤンニ)が彼女との情事を期待してやって
 来るのですが、三角関係はいかに・・・?

 第1話での、イタリア女の奔放さ、バイタリティ。イタリアの街並みを舞台に、情熱あふれる
 イタリア民衆の生活ぶりや人生が描かれていました。

 ソフィア・ローレンはリアルタイムで、「ひまわり」(1970)を見て以来のファンで、過去の作品にさかのぼって
 見たものでした。イタリアのトップ女優でしょう。同時代には、ジーナ・ロロブリジーダ
 クラウディア・カルディナーレ、シルバーナ・マンガーノ、アヌーク・エーメなどがいます。

 初期の作品では、「島の女」「ふたりの女」(アカデミー賞主演女優賞受賞)などは、写真くらい
 しか見たことはありませんが、「楡(にれ)の木蔭の欲望」などは、タイトルに引かれて(笑)、
 テレビで中・高生くらいで、”木陰に隠れるように”(笑)見たような記憶があります。

 
 ソフィア・ローレンの主な作品:
 NINE (2009) ☆☆☆
 微笑みに出逢う街角(2002)
 アルマーニ(2000)
 プレタポルテ(1994)
 ふたりの女(1989)(リメイク)
 リベンジャー(1979)
 ブラス・ターゲット(1978)
 特別な一日(1977) ★★
 カサンドラ・クロス(1976) ☆☆☆
 ガンモール/おかしなギャングと可愛い女(1975)
 愛の終りに(1974)
 逢いびき(1974)(リメイク)☆☆☆
 旅路(1974)
 ラ・マンチャの男(1972)☆☆☆☆
 結婚宣言(1970) ★★
 ひまわり(1970)☆☆☆☆
 イタリヤ式奇跡(1967)
 伯爵夫人(1967) ★★
 アラベスク(1966) ★★
 栄光の丘(1965)
 クロスボー作戦(1965)
 レディL(1965) ★★
 ああ結婚(1964) ☆☆☆
 ローマ帝国の滅亡(1964) ☆☆☆
 アルトナ(1963)★★
  昨日・今日・明日(1963) ☆☆☆☆
 ボッカチオ'70(1962)☆☆☆
 真夜中へ5哩(1962)
 エル・シド(1961) ☆☆☆
 戦場を駈ける女(1961)★★
 西部に賭ける女(1960)
 ナポリ湾(1960) ☆☆☆
 バラ色の森(1960)
 ふたりの女(1960)
 求むハズ(1960)
 私はそんな女(1959)☆☆☆
 鍵(1958)
 黒い蘭(1958)
 月夜の出来事(1958)
 楡の木蔭の欲望(1958)★★
 島の女(1957)☆☆☆
 誇りと情熱(1957)
 河の女(1955) ☆☆☆
 殿方ごろし(1955)
 バストで勝負(1955)
 侵略者(1954)
 ナポリの饗宴(1954)