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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★黒澤明監督「生きる」が英国でリメイク。脚本はカズオ・イシグロ。

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黒澤明監督の映画「生きる」(1952)が英国でリメイクされる。タイトルは「Living」。主演は「ラブ・アクチュアリー」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」などのビル・ナイ。脚本はノーベル賞作家で「日の名残り」「わたしを離さないで」などで知られるカズオ・イシグロ

Varietyによると、1952年のロンドンに舞台を移して映画化。ビル・ナイが演じるのは、第二次世界大戦から復興を遂げるイギリスで、官僚機構の歯車として働くベテラン公務員。

机に積まれた書類仕事を淡々とこなす日々の中で、死の病にかかっていることを知り、生きることの意味を模索し始める。

若い同僚女性との交流を通じて、これまでの経験を活かし、価値あるプロジェクトに力を注ぐようになる様子が描かれるという。  

監督は、南アフリカ出身で数々の受賞経験のあるオリヴァー・ハーマヌス。

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    ビル・ナイ(右)とエイミー・ルー・ウッド

出演は、ビル・ナイのほか、Netflixのドラマシリーズ「セックス・エデュケーション」のエイミー・ルー・ウッドなど。プロデュースは「キャロル」などを手掛けたナンバー9フィルムズが担当し、製作には黒澤プロダクションも参加するという。

 

★「ドロン祭」シネマライブ、来年も開催!(”おまけ”記事)

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今年の「ドロン生誕祭」(Vol.8)は、例年のイベントと比べると、コロナ禍という特殊な事情もあって、参加者は、これまでに参加した人が中心。人数は半分近くのおよそ30人だった。

来年の開催はすでに主催者のチェイサーさんがアナウンスしていたので、コロナが収束して、元通りの、あるいはこれまで以上の賑わいとドロンファン、映画ファンなど参加者間の交流の場となることを期待している。

2021年のカレンダーを見ると、ドロンの生誕の日に近い日曜日開催ということで2021年11月7日(日)で間違いないでしょう来年のカレンダー、あるいは”黒革の”手帖を購入して、マークしておきましょう(笑)。

ブログ友の年に一度の「オフ会」を兼ねたものになれば幸いです

今回は、ブログ関連では、女性陣はべべちゃんだけでした。ちなみに昨年は、ジーナさん、ゆうちゃんらが参加。さらに二次会では、たっふぃーさんと奥様(”天然妻Aさん”)が参加したのでした。べべちゃん、ジーナさん、天然妻Aさんが、みな同い年というのもびっくりでした!(みなさんお若い30歳+の方々でした。笑)

来年は何人のブログ友さんが集まるのか大いに楽しみであります

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五人の軍隊」はすでに確実で確認済みです(笑)。

七人の侍」も行けるでしょう。

オーシャンズ」も可能性があります。

NINE」といわず、札幌のguchさんの首に縄をつけて、呼び寄せれば、

「オーシャンguchと11人の仲間」「オーシャンguch's 12」だって夢ではない?(笑)。guchさんが、参加できない場合は、「べべちゃんと11人の仲間」だ(爆)。

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そうそう、前回の記事で書き忘れましたが、今回の「ドロン祭」で、二次会参加者などにべべちゃんからプレゼントがありました。いつもありがとうございます♪

 さて「雪見だいふく」でも食べることにします

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 まいぅ~。

映画 「ベスト・キッド」(原題:The Karate Kid、1984)を見る。

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ベスト・キッド」(原題:The Karate Kid、1984)を見る(Netflix)。決して「今頃見た?」とは言わないで(笑)。当初、ミヤギ役は三船敏郎にオファーが出されていたが、三船が断ったために、ノリユキ”パット”モリタが選ばれた。パット・モリタはこの映画でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。続編が「4」まで作られた。

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ひよわな転校生ダニエル・ラル―ソ―(ラルフ・マッチオ)が恋した少女アリ・ミルズ(エリザベス・シュー)は、カラテの高校チャンピオンが狙っている娘でもあった。ある日不良グループにからまれた彼は、沖縄出身というミヤギ(パット・モリタ)と名乗る老人に助けられる。

ミヤギは、自分を守るために使うのならカラテを教えよう、と言うのだが・・・。「ロッキー」のJ・G・アヴィルドセン監督によるカラテ少年を主人公としたスポーツ青春映画。

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ダニエルは、不良グループによりケガをさせられ、強くなりたいと思い、ミヤギに相談すると、相手とけんかで復讐するのではなく、空手のチャンピョン大会で相手を倒すのなら空手を教えるという。

さっそく、ミヤギから空手を教えてもらえると思いきや「いわれたことには質問なしで実践すること」と約束させられる。

そして、ダニエルに課せられたのは車磨き、床掃除、塀のペンキ塗りなどだった。その際、車の掃除は右手で濡れた布で拭き、左手で乾いた布でふく、床掃除も、右手でブラシを使って円を描き、左手でも円を描き拭いていくというものだった。

ダニエルは、利用されているだけかと思ったが、壁塗りも、ロング・ストロークで、呼吸をしながらアップ(上)・ダウン(下)と塗っていく。終わったと報告すると「裏も残っている」だった。

しかし、これらの手の動き、呼吸法などは、あとから空手の訓練の一つということがわかった。低木の上に立ち、一本足で立ち、片足で飛びあがるなどの訓練も続けた。

迎えた空手チャンピョン大会では、とんとん拍子に準決勝まで行く。準決勝で相手の反則的行為で脚にけがをしてしまう。足を引きづりながら決勝に進出。果たして・・・。

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ミヤギが、ミヤジと間違われることが多く、その都度、指摘されたり、ミヤギの英語が、日系人らしくするためか「インディアン・ウソつかない」的な訛りやクセのある話し方が面白い。空手を通して少年が成長する姿を描いている。

 

映画「ライムライト」(原題:Limelight、1952)を再見(Netflix)。

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ライムライト」(原題:Limelight、1952)を再見(Netflix)。TV で数十年前に見たきりだが、今見ても色あせない。チャールズ・チャップリン監督。上映時間137分。1953年、日本公開。1973年リバイバル上映された。チャップリン長編映画で初めて素顔を出した作品。ライバルのバスター・キートンとも本作で初めて共演。「テリーのテーマ(エタナリー)」は、第45回(1972年)アカデミー作曲賞受賞

 

人生に絶望しているバレエダンサーの娘に「生きていれば、願望があり、楽しい」と人生を前向きに生きるメッセージをチャップリンが語る名作の1本。言い換えれば「人生は夢を実現するためにある」というチャップリンの名言の一つ。 

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1914年のロンドン。かつてイギリス一と言われた道化師のカルヴェロ(チャップリン)。いまや中年を過ぎ、すっかり落ちぶれて酒浸りの日々を送っていた。

ある日カルヴェロは、自殺を企て意識不明で倒れていたテリー(クレア・ブルーム)という美しいバレエの踊り子を助ける。

テリーは姉が娼婦となって自分のレッスン代を払ってくれていたことを知ってから足がマヒしてしまった。すっかり失望して生きる気力を無くしていた彼女をカルヴェロは献身的に介抱し、もう一度バレエを踊らせる。

再び踊りはじめたテリーはダンサーの職を得て、作曲家のネヴィルにも気に入られ新作バレエの第一ダンサーに抜擢される。一方のカルヴェロはカムバックに失敗し、逆にテリーに励まされる始末だった。

テリーに惚れ込んだネヴィルは彼女に愛を告白する。しかし彼女の想いはカルヴェロにあった。テリーはカルヴェロに結婚しようと言い出す。カルヴェロは年齢差や自らの境遇とテリーの順風満帆の現在を比べ、結婚話をばかげていると一蹴してしまう・・・。

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主人公のカルヴェロは、かつて華やかな栄光を手にした人物だが、いまは落ちぶれて忘れられた存在になっているというところは、チャップリンの晩年を象徴している映画ともいわれている。クレア・ブルームの愁いを帯びた表情と、バレーを華麗に踊るシーンが印象的。少女時代のジュラルディン・チャップリンなどチャップリンの娘たちも出演している。

映画「ロマンスドール」(2019)を見る(Netflix)。

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ロマンスドール」(2019)を見た(Netflix)。「百万円と苦虫女」のタナダユキ監督が、自身初のオリジナル小説を自ら監督・脚本を手がけて実写映画化した大人のラブストーリー(PG12指定)。

ラブドール職人の夫と、その妻の10年間を描く。2019年秋に公開予定だったが、同年3月に出演者の一人、ピエール瀧が麻薬関連で逮捕されたことを受け、公開はことしの1月24日に延期された。

タイトルは「ラブドール」をオブラートに包んだようだ。主演は高橋一生蒼井優で「リリィ・シュシュのすべて」(2001)以来18年ぶりの共演。

出演はほかに、きたろう、渡辺えりピエール瀧、浜野謙太、大倉孝二など。

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美大卒業後、ひょんなことからラブドール製作工場で働き始めたフリーターの北村哲雄(高橋一生)。医療用と称して胸の型取りのモデルとしてやってきた美人で気立ての良い園子(蒼井優)に一目ぼれして結婚。

自分がラブドール職人であることを園子に隠し続けていた。毎日が平穏に過ぎていく中、哲雄は仕事にのめり込み、園子とは次第にセックスレスになっていく。そんなある日、園子はずっと胸の中に抱えてきた”秘密”を哲雄に打ち明ける。

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園子の”秘密”というのが、予想に反して、切ないものだった。蒼井優は、初期のころは清純派に見えたが、このところの作品、たとえば「彼女がその名を知らない鳥たち」(2017)や「宮本から君へ」(2019)など、体当たり演技(平たく言えば濡れ場シーン)が多い作品に出演している。肉食系といわれる所以だが(笑)、着実に大女優の道を歩んでいるようだ。

日の当たらない”職人”としてラブドール(かつてはダッチワイフと呼ばれた)職人を描きたかったというタナダユキ監督。リアルに作れば作るほど、わいせつ物関連の法律に接触するようで、製作工場の社長(ピエール瀧)は何度も、警察に捕まっているという設定だった。それにしても、ドール(人形)が、肌触り感覚など人肌にいかに近づけるかについて、素材は何を使うかやコンピューターを駆使して作る姿などは涙ぐましい。陳列されているドールのモデルが実物かと思うほどドキッとさせる。

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主な登場人物:

■北村哲雄(高橋一生

美大の彫刻科を出てフリーターをしていたが、ひょんなことからラブドールを製作する久保田商会で働くことになる。ラブドールについては知識も関心もなかったが、造形師である相川の元で働くうちに職人としての情熱が生まれていく。型取りモデルとして出逢った園子に一目惚れし、その日のうちに交際を申し込む。結婚後は仕事に打ち込むあまり夫婦関係をおろそかにしてしまい、また園子に軽蔑されることを恐れて職業を隠し続けていたこともあって、園子との間がぎくしゃくしていく。

■北村園子(蒼井優

美術モデル。旧姓は小沢。「医療用人工乳房の型取り」という名目を信じて久保田商会を訪れ、そこで出逢った哲雄と結婚。気立てがよく愛妻弁当を欠かさない良き妻だが、ある秘密を抱えることになり、悩んだ末にひとりになることを決意して哲雄に離婚を申し出る。

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 (予告編)

www.youtube.com

★「”不滅”の刃」か(「鬼滅の刃」が、歴代5位、興収200億円を突破)。

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映画「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」が、公開から24日目の11月8日の時点で興行収入200億円を突破した。現在、興行収入は204億円を突破し、2001年の映画「ハリー・ポッターと賢者の石」を抜き去り、歴代興行収入5に躍り出た。観客動員数は1537万3943人

 

歴代映画興行収入ランキング(興行通信社調べ)

1.『千と千尋の神隠し』(308億円)

2.『タイタニック』(262億円)

3.『アナと雪の女王』(255億円)

4.『君の名は。』(250.3億円)

5.『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(204.8億円)

6.『ハリーポッターと賢者の石』(203億円)

7.『ハウルの動く城』(196億円)

8.『もののけ姫』(193億円)

9.『 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(173.5億円)

10.『ハリーポッターと秘密の部屋』(173億円) 

 

11月中にも「タイタニック」(2位)を追い越しそうな勢いだ。

映画「沈黙のジェラシー」(原題:HUSH,1998)を見る(Netflix)。

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沈黙のジェラシー」(原題:HUSH,1998)を見る(Netflix)。グウィネス・パルトロウが出演していたので見た。嫁・姑の闘い。

田舎に一人暮らしの母と、牧場と大きな家を持つジャクソンと結婚したヘレンが、妊娠して実家で同居するうち、母親の異常な息子への愛情に気づき、母親の過去の実態を聞かされるうち、命を狙われるハメになるという、家庭内スリラー。後半は、ホラーに近い。

原題のHushは、黙らせる、静かにさせるなどの意味。Hush!(シーシー)や、Hush-hush(極秘の、内密の)という言葉は「L.A.コンフィデンシャル」で、ゴシップ誌記者が使っていた。

 

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グウィネス・パルトロウ演じる新妻が夫の実家で暮らすことになるが、夫の母親が、子離れしていない母親で、ジェラシー(嫉妬)というのは新妻に息子を取られるという強迫観念からのジェラシー。

映画の中盤あたりからは、ほとんどホラー。母親を演じるジェシカ・ラングは、サイコ・キラー。意味もなく、癖で「ふふん、ふふん」という、相手を見下した言葉が耳に触る(笑)。

 

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息子も、マザコンの雰囲気があるが、最後は、妻の味方をして、母親を突き放すところは痛快だった。

牧場を経営している実家で、母親は、息子の嫁が男の子の孫さえ生んでくれれば用はないというサイコパスで、家で赤ん坊が生まれた後、モルヒネの注射をうって殺そうとするおぞましさ。ジェシカ・ラングのこのあたりの演技は「ローズマリーの赤ちゃん」的なホラーだった。

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(ストーリー)

クリスマスに恋人ジャクソン(ジョナサン・シェック)の実家を訪れたヘレン(グウィネス・パルトロウ)は、女手一つで農場を切り盛りする母マーサ(ジェシカ・ラング)に優しく迎えられる。

その後ニューヨークへ戻った彼女は妊娠したことをジャクソンに告げ、すぐさまプロポーズされる。結婚した2人は農場の経営を手伝うようマーサに頼まれ、農場で新生活を始めるが、マーサの言動で夫婦仲がギクシャクしていく。不信感を募らせたヘレンは、ジャクソンの父方の祖母アリス(ニナ・フォック)からマーサの本性を聞かされる。

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追いつめられてく新妻ヘレンを演じるグウィネス・パルトロウが、苦しい立場になるが、最後は「倍返し」という痛快さはあった。B級スリラー。