黒澤明監督の映画「生きる」(1952)が英国でリメイクされる。タイトルは「Living」。主演は「ラブ・アクチュアリー」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」などのビル・ナイ。脚本はノーベル賞作家で「日の名残り」「わたしを離さないで」などで知られるカズオ・イシグロ。
Varietyによると、1952年のロンドンに舞台を移して映画化。ビル・ナイが演じるのは、第二次世界大戦から復興を遂げるイギリスで、官僚機構の歯車として働くベテラン公務員。
机に積まれた書類仕事を淡々とこなす日々の中で、死の病にかかっていることを知り、生きることの意味を模索し始める。
若い同僚女性との交流を通じて、これまでの経験を活かし、価値あるプロジェクトに力を注ぐようになる様子が描かれるという。
監督は、南アフリカ出身で数々の受賞経験のあるオリヴァー・ハーマヌス。
ビル・ナイ(右)とエイミー・ルー・ウッド
出演は、ビル・ナイのほか、Netflixのドラマシリーズ「セックス・エデュケーション」のエイミー・ルー・ウッドなど。プロデュースは「キャロル」などを手掛けたナンバー9フィルムズが担当し、製作には黒澤プロダクションも参加するという。