黒澤明監督の代表作「生きる」(1952)のイギリス版リメイク映画「Living(原題)」が先日、米サンダンス映画祭のワールド・プレミアを迎えた。日本では東宝系で公開されるが、公開日は未定(→2023年3月公開)。
サンダンス映画祭は昨年に引き続き、今回もバーチャル会場でデジタル制作スタジオActive Theoryと提携する形で制作された。参加者はアバターを使って、宇宙船をテーマにしたワールドを探索できる。きょう28日(現地時間)まで開催。
不朽の名作を新たに甦らせた本作は、すでに米Rotten Tomatoesで95%フレッシュという高評価を獲得。
脚本は「日の名残り」「わたしを離さないで」などの作家カズオ・イシグロが手がけ、主演は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズや「名探偵ピカチュウ」(2019)などのビル・ナイが務めている。
オリジナル版の「生きる」は、平凡な市役所職員だった渡辺勘治(志村喬)が、胃がんのために余命わずかと告知されて“生きる”ことを考え直す物語。
「Living」は舞台設定を1952年のロンドンに移し、主人公は元軍人の公務員であるウィリアムズ(ビル・ナイ)となった。
共演は「セックス・エデュケーション」(2019-)で知られるエイミー・ルー・ウッド、「シカゴ7裁判」(2020)のアレックス・シャープ、「Mank/マンク」(2020)のトム・バーク。
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主人公ミスター・ウィリアムズは、毎日淡々と仕事をこなす、お役所勤務の男性。そんなある日、医者から余命半年だと伝えられた。ショックのあまり、最初はどうしていいかわからないウィリアムズ。しかし、そのうち、残された時間を有効に使おうと、仕事への態度を変えていく。
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監督は俊英オリヴァー・ハーマナス、製作は「キャロル」(2015)のスティーブン・ウーリー&エリザベス・カールセンが務めた。
音楽はピアニスト・作曲家のエミリー・レヴィネイズ・ファルーシュ。
日本国内では東宝が配給を担当し、米国ほか海外市場の配給権はソニー・ピクチャーズ・クラシックスが獲得。
監督:オリヴァー・ハーマナス
脚本:カズオ・イシグロ
音楽:エミリー・レヴィネイズ・ファルーシュ
出演:
ビル・ナイ/エイミー・ルー・ウッド/アレックス・シャープ/トム・バーク
公開予定:2022年
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