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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「沈黙のジェラシー」(原題:HUSH,1998)を見る(Netflix)。

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沈黙のジェラシー」(原題:HUSH,1998)を見る(Netflix)。グウィネス・パルトロウが出演していたので見た。嫁・姑の闘い。

田舎に一人暮らしの母と、牧場と大きな家を持つジャクソンと結婚したヘレンが、妊娠して実家で同居するうち、母親の異常な息子への愛情に気づき、母親の過去の実態を聞かされるうち、命を狙われるハメになるという、家庭内スリラー。後半は、ホラーに近い。

原題のHushは、黙らせる、静かにさせるなどの意味。Hush!(シーシー)や、Hush-hush(極秘の、内密の)という言葉は「L.A.コンフィデンシャル」で、ゴシップ誌記者が使っていた。

 

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グウィネス・パルトロウ演じる新妻が夫の実家で暮らすことになるが、夫の母親が、子離れしていない母親で、ジェラシー(嫉妬)というのは新妻に息子を取られるという強迫観念からのジェラシー。

映画の中盤あたりからは、ほとんどホラー。母親を演じるジェシカ・ラングは、サイコ・キラー。意味もなく、癖で「ふふん、ふふん」という、相手を見下した言葉が耳に触る(笑)。

 

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息子も、マザコンの雰囲気があるが、最後は、妻の味方をして、母親を突き放すところは痛快だった。

牧場を経営している実家で、母親は、息子の嫁が男の子の孫さえ生んでくれれば用はないというサイコパスで、家で赤ん坊が生まれた後、モルヒネの注射をうって殺そうとするおぞましさ。ジェシカ・ラングのこのあたりの演技は「ローズマリーの赤ちゃん」的なホラーだった。

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(ストーリー)

クリスマスに恋人ジャクソン(ジョナサン・シェック)の実家を訪れたヘレン(グウィネス・パルトロウ)は、女手一つで農場を切り盛りする母マーサ(ジェシカ・ラング)に優しく迎えられる。

その後ニューヨークへ戻った彼女は妊娠したことをジャクソンに告げ、すぐさまプロポーズされる。結婚した2人は農場の経営を手伝うようマーサに頼まれ、農場で新生活を始めるが、マーサの言動で夫婦仲がギクシャクしていく。不信感を募らせたヘレンは、ジャクソンの父方の祖母アリス(ニナ・フォック)からマーサの本性を聞かされる。

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追いつめられてく新妻ヘレンを演じるグウィネス・パルトロウが、苦しい立場になるが、最後は「倍返し」という痛快さはあった。B級スリラー。