
メジャーリーグ(MLB)ではこれまでスター選手が不足することはなかったが、日本版ベーブ・ルースとも言える大谷のようなセンセーションを巻き起こした選手はかつていなかった。こう報じたのはニューヨーク・タイムズ。
Ken Belson記者によると「日本がピークを迎える 大谷翔平、ドジャースとカブスがMLBシーズン開幕」…日本では、大谷翔平は国民的ヒーローであり、マーケターの夢であるという。
 
 
東京は大谷翔平一色。羽田空港でJALの機体から始まり、空港を降りた人が最初に目にするものの1つが自動販売機の「お~いお茶」(伊藤園)の緑茶ボトルに載った大谷の写真だ。
空港を出ると、コンビニエンスストア、市内を走る電車に貼られた大谷の少年のような姿が目に入る。どこへ行っても、大谷翔平の写真が飛び込んでくる。
 
 
 
 
日本で開幕したドジャースvsカプスの観戦チケットは高額なものでは1万ドル(150万円)にも上る。昨シーズン記録的な7億ドルの契約を結び、ドジャースのワールドシリーズ優勝に貢献した地元(日本)育ちのスター選手にとっては戴冠式のようである…とニューヨーク・タイムズは伝えている。
大谷は日本の製薬会社など常時約20のスポンサーと契約を結んでおり、ロサンゼルス・エンゼルスで6年間プレーした後、昨シーズン、ドジャースに加入して以降、契約額は急上昇した。
MLBのコミッショナーで、同リーグの国際展開を監督してきたロブ・マンフレッドは、リーグでの約30年間で数多くのスター選手と出会ってきたが、大谷は一線を画しているという。「大谷選手に対するこれほどの興奮は見たことがない」と、同氏はインタビューで語った。
30歳の大谷選手は、マーケティング担当者にとって夢のような存在で、スポーツ界の象徴であり、ポップスターであり、国民的英雄でもある。

「今、人生で一番元気をくれるのは大谷選手です」
と語ったのは先週東京で行われたMLBファンフェスティバルを訪れた大谷選手の熱狂的なファン(79歳)。
ロサンゼルス市観光局によると、昨年ロサンゼルスを訪れた日本人の90%がドジャースの試合を観戦するために訪れた。
凄いとしか言いようがない。
米国で野球と言えばベーブ・ルースと語り継がれるように、50年後に、2020年代にオオタニという偉大な野球選手がいたと後世に残ることは間違いなさそうだ。
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