このブログで、女優・江口のりこが登場するのは、数回目。
初登場は、2016年のドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」だった。出版社の中ではもっとも地味なセクション。そんな中で、ファッションセンスのある主人公・河野悦子(石原さとみ)の同僚で、とにかく地味な役どころだったが、変身の落差も見せた。
次に登場したのは、2019年春のドラマ「わたし、定時で帰ります。」でネットヒーローという会社のディレクターで教育係の東山結衣(吉高由里子)が通う上海飯店の中国人店主・王丹の役だった。言葉が、いかにもな中国人が話しそうな語り口で、多少乱暴で、これが抱腹絶倒だった。
そして「半沢直樹」の国交(国土交通省)大臣だ。運輸・航空をつかさどり、”権力”をタテに、盾突く輩(「半沢さんとかいう銀行員」に対して)をつぶしにかかるのだ。
頭取(北大路欣也)も白井国交相(江口のりこ)の訪問に「これはこれは大臣自ら恐れ入ります」と深々と頭を下げると「半沢とか言う社員が、おかしな動きをしているというじゃない」と軽くかますのだが・・・。
「半沢直樹」では、所属する劇団「東京乾電池」の座長・柄本明とドラマで初共演することになった。柄本明との共演は「うれしい気持ちと、嫌だなという気持ちが同じぐらい。“その芝居でいいのか”ってずっと言われてるような気がするから。私にとっては、誰よりもどの演出家よりも怖い人ですからね」。第7話(30日放送)では幹事長(柄本明)に怒られる場面がある。「あれは芝居じゃないですね。本気で震えてますから。芝居しなくていいなと思いました」とおどけた。
「お客さんを感動させたいとか、口が裂けても言えない。だからテレビで私を偶然見て、“笑っちゃった”って言ってくれるような近所のおばちゃんの意見がうれしいんです」と、この道に入ってから江口のりこのスタンスは変わっていない。
最近、柴咲コウとのCMがスタートした。主役の映画、ドラマが多い人気女優の一人、柴咲コウに対して、曲者的な脇役の組み合わせ(笑)。
江口のりこは、1980年(昭55)4月28日生まれ、兵庫県出身の40歳。1999年に劇団東京乾電池の研究生となり、2000年に入団。2002年に映画「桃源郷の人々」で銀幕デビュー。2006年のドラマ「時効警察」で演じた無表情の警察官役で注目を集めた。身長1メートル70、血液型O。
目が離せない女優の一人だ。