DVD版
「フランケンシュタイン」（1931）を高画質のBD(ブルーレイディスク）で見る。7年前にDVDで一度見ている（後で気がついた。笑）。
■記事：https://fpd.hatenablog.com/entry/2013/05/26/142447
1931年に「魔人ドラキュラ」を大ヒットさせたユニバーサル映画がホラー映画第２弾としてメアリー・シェリーのゴシック小説の名作「フランケンシュタイン」を映画化。出演は、コリン・クライブ（ヘンリー・フランケンシュタイン）、メイ・クラーク（エリザベス）、ジョン・ボールズ、ボリス・カーロフ（怪物）。
フランケンシタインは、若い科学者の名前で、面長で平らな頭部に広くせり出した額のクリーチャー（人造人間）はモンスター（怪物）のほうだ。オープニングのタイトルクレジットで、The Monster…？と表記されているのが面白い。（エンディングではボリス・カーロフの名が出てくる）モンスターを演じた役者こそ、後のクリーチャーの原型として高い評価を得たボリス・カーロフだ。
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ヘンリー・フランケンシュタイン（コリン・クライブ）は生命の復活という問題に対し狂気的な研究を続けていた。その研究というのが、材料となる死体に脳髄を取り込んで、電圧を与えて死人の再生実験を行うというものだった。
ヘンリーには、美しい婚約者エリザベス（メイ・クラーク）がいて、まもなく結婚を控えていたが、アルプス山麓の古時計台の研究室で没頭することのほうを優先していた。
エリザベスは胸騒ぎがして、友人ヴィクターと共にヘンリーの大学当時の教授ワルドマン博士を訪ね、ヘンリーを研究室から呼び戻そうとした。
ワルドマン博士の研究室に忍び込んだヘンリーの助手フリッツはアルコール漬けの脳髄を盗み出す際、一つの瓶を落とし犯罪者の脳髄を入れた瓶だけをヘンリーのもとに持ち帰った。
ヘンリーは助手フリッツの持ってきた脳髄を死体に手術し、高圧電力で死人再生の大実験を試みようとした。
そんな中、暴風雨を冒してエリザベス、ヴィクター、ワルドマンの一行が古い時計台の実験室に到着した。その時、嵐の雷光を利用して高圧電流を浴びせられた死体が生命を得て手を動かし目覚めたので、ヘンリーは狂喜する。ヘンリーが椅子に座れと命令すると椅子に座り、生き返った死体（怪物）は言葉を理解しているようだ。日光に当たると両手を広げて神々しさに向きあう様な姿を見せるが、フリッツが松明を近づけると、怪物は怖気づき後ずさりする。火には弱いようだが、さらに火を近づけると逆に凶暴化して襲いかかってくるのだ。
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「ミツバチのささやき」での「フランケンシュタイン」のシーンは、怪物が時計台の実験室を逃げ出して、湖の近くにやってきて幼い少女マリアと出会うシーンだった。マリアは、怪物に驚きもせず、名前を聞いたり、摘んだ花びらを怪物に渡すなどしていた。
花びらを水面に浮かべていたのだが、不意にマリアを湖に投げ込み溺死させてしまう。怪物は結婚式の会場に乗り込み、エリザベスを襲い負傷させる。
ヘンリーは怪物を始末する決意を固める。またマリアの父ルドヴィクの訴えを受けた市長も村人を引き連れて怪物狩りに乗り出す。
山奥で怪物を発見したヘンリーは殴り倒され、風車小屋に連れ去られてしまう。村人たちが風車小屋を取り囲む中、怪物と対峙したヘンリーは屋上から投げ捨てられて重傷を負い、怪物は村人によって火を放たれ、燃え盛る風車小屋もろとも崩れ去った。
ボリス・カーロフによる怪物の恐怖と、人造人間の哀感を表現した演技により、モンスターのデザインは世界的スタンダードとなった。モンスターの印象が強すぎたため、創造者の名である「フランケンシュタイン」が、本来名前のないモンスターの名前と誤解されて広まってしまったといわれる。
ユニバーサルは1940年代半ばまでホラーのヒットメーカーとして多くの作品を製作した。フランケンシュタイン・モンスター映画はシリーズとして８本制作された。
「フランケンシュタイン」（1931：モンスター役：ボリス・カーロフ）
「フランケンシュタインの花嫁」（1935：モンスター役：ボリス・カーロフ）
「フランケンシュタインの復活」（1939：モンスター役：ボリス・カーロフ）
「フランケンシュタインの幽霊」（1942：モンスター役：ロン・チェイニー・ジュニア）
「フランケンシュタインと狼男」（1943：モンスター役：ベラ・ルゴシ）
「フランケンシュタインの館」（1944：モンスター役：グレン・ストレンジ）
「ドラキュラとせむし女」（1945：モンスター役：グレン・ストレンジ）
「凸凹フランケンシュタインの巻」（1948： モンスター役：グレン・ストレンジ）
この映画を見たきっかけは映画つながりだった。【子供が印象的な映画投票】⇒登場作品に【ミツバチのささやき】⇒映画劇中劇に【「フランケンシュタイン」映画が登場】⇒【ギドラさんのコメント：「DVDあるよ」】⇒【ギドラさんに特典で依頼】⇒【BD(ブルーレイ）到着】⇒【自宅篭もりの鑑賞】（笑）。
