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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「48時間」(1982、日本公開1983年10月)。

 
48時間」(原題:48 Hrs.1982を見た。
見ているはずと思ったが見ていなかったようだ。
 
この映画は1980年代のアクション映画の方向性を決定した映画とも言われている。バディ・アクション映画で、バイオレンスにコメディあるいはおふざけ要素をミックスした映画で最初に成功した映画かも知れない。
 
サンフランシスコの町を舞台に、凶悪犯2人が脱走したことから、刑事と凶悪犯に関係した人物で服役中の囚人がコンビを組み、喧嘩をしつつも犯人を追い求めるという、異色コンビによるポリス・アクション映画の誕生だった
 
監督は「ロング・ライダーズ」の ウォルター・ヒル。音楽はジェームズ・ホーナー出演は大柄でいかつい風貌のニック・ノルティ、これが映画デビュー作になるエディ・マーフィアネット・オトゥールジェームズ・レマーフランク・マクレーなど。
 
・・・
ある夏の暑い日、カリフォルニアの草原地帯で囚人たちが鉄道の線路工事をしていた。囚人のひとり、ギャンズ(ジェームズ・レマー)が、こちらに近づくトラックを見つけた。
 
トラックがとまり、背の高いインディアンのビリー・ベア(ソニー・ランダム)がおりてきて、オーバーヒートしたので水をわけてくれと頼む。ギャンズが彼をからかう。
 
怒ったビリー・ベアがとびかかり、2人はとっくみあいの喧嘩を始めた。
とめようとした看守のブラディをギャンズが射殺。2人はトラックにとび乗って逃走する。
 
サンフランシスコでは、刑事のジャック・ケイツ(ニック・ノルティ)が恋人のエレイン(アネット・オトゥール)と一緒の朝を迎えた。ジャックは精神的に相当まいっている様子。
 
その頃、ギャンズとビリー・ベアはサンフランシスコに来ていた。
公園のベンチには昔の仲間ヘンリー・ウォンが死体となって横たわっていた。
 
ウォンは盗んだクレジット・カードを届けに来て殺されたのだ。
2人は昔のギャングの一味ルーサーを脅迫し、例の50万ドルを寄こせと要求。月曜までに必ず手に入れるとルーサーが約束すると、2人は彼の恋人ロザリー(ケリー・シャーマン)を人質として連れ去る。ジャックはウォルデン・ホテルに行く。
 
盗まれたクレジット・カードを調べに来たアルグレンとヴァンザントを手伝うことにするが、2人はいい顔をしない。ジャックはあまり同僚に好かれていないのだ。
 
2人は2階へ。そこではギャンズが娼婦のリザと寝ていた。
ギャンスがヴァンザントを射殺。ギャンズとジャックはロビーで対決する。
 
ギャンズはジャックがピストルを捨てないとアルグレンを始末すると脅す。
アルグレンが制止したにもかかわらず、ジャックはピストルを放る。
 
ギャンズは即座にアルグレンを射殺して逃げ出した。
呆然とするジャック。ギャンズの捜査記録から、レジーハモンドエディ・マーフィ)という黒人の仲間がいたことが分る。彼は今、刑務所で服役中だ。
 
ヘイドン署長(フランク・マクレー)に散々どなられたジャックは刑務所に行き、レジーから情報を得ようとする。しかし、相手もさる者、ここから出してくれという。
 
ジャックは強引なやり方でレジーを48時間だけ仮釈放させることにした。
果たして所長にも48時間で解決してレジーを連れ戻すという約束を果たすことができるのか・・・。
 
・・・


サンフランシスコが舞台だけあって坂道が多く、カーチェイスも、あの名作「ブリット」を思わせるようなカーチェイスもある。
 
この映画がデビューとなったエディ・マーフィーは、この作品以降「ビバリーヒルズ・コップシリーズなどのコメディ映画に次々と出演し、得意のマシンガントークで一世を風靡することになった
 

エディ・マーフィー
演じるレジーは、
3年の服役中で、あと数ヶ月で出所するところ。一時的に(48時間限定)捜査協力という形で「シャバ」にでて隙を見ては女に声をかける、口八丁手八丁の人物。
 
警察手帳をジャックから借りると、本物の警察官のように、酒場で凄みを見せるところがすごい。これには、傍で見ていたジャック
も、驚くばかりだった。

刑事と囚人との凸凹コンビは、掛け合い漫才のようなトークで映画を面白くしている。それにしても、この映画はFXXXに代表されるような禁句、口汚い表現、下品な表現が多い。
 
しかし、最近では、悪い意味だけでなく、強
調する言葉として一般的に使用するようだ。その点日本語の”ヤバイ”のような感覚か。
 
48時間」では”ファック・ユー”という言葉が何度も出てくるが、その字幕も”工夫”している。最初は「バカヤロ」、次は「クソ野郎」、さらに次は「ボケナス」だった(笑)。
”マザー・ファッカー”は「ひでぇな」だった。
 
1980年代はじめで、バーでディスコのシーンなどもあって時代を感じさせる。
エディ・マーフィーのデビュー作として記憶される映画だ。バディ・ムービー(相棒コンビ映画)としても記念碑的な作品かも知れない。
 
☆☆☆
 
 
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