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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★懐かしのテレビドラマ/昭和のヒーロー②「まぼろし探偵」。

 
まぼろし探偵」は、漫画を読んでいて、テレビも見ていた記憶がある。
当時14歳の可憐な吉永小百合も出演していたが、後に日本映画界の大女優になるとは予想もしなかった。この頃のテレビ映画は、少年漫画が原作で、漫画雑誌では「少年画報」「ぼくら」などが人気だった。吉永小百合は、ラジオの「赤胴鈴之助」では声を担当していた。
 
まぼろし探偵」は、1957年に「少年画報」に連載された桑田次郎(現:桑田二郎)の漫画作品であり、そのテレビと映画作品。
 
主題歌にもあるように、赤い帽子、黒マスク(目の周りを覆うのみ)、黄色いマフラーをトレードマークとする少年探偵が主人公。
 
事件が起きるとさっそうとオートバイに乗って現れる。その正体は誰も知らないが、日の丸新聞の少年新聞記者である富士進である。
 
その父親は警視庁警部であり、事件に関する情報は自然と耳に入ってくる。
いざという時はまぼろし探偵に姿を変え、悪漢を相手に二丁拳銃で立ち向かい、難事件を解決していく。
 
1959年からラジオとテレビでドラマ化され、3本の映画が製作されている。
ドラマや映画で主題歌が歌われ、少年ヒーローを想像して子どもたちの間でまぼろし探偵ごっこが流行った。
 
 
まぼろし探偵」の真似をして、黒マスクを作ったが、厚紙か画用紙をハサミで切って、輪ゴムで止めるという簡単なもので、子どもでも簡単に作れた安上がりの「マスク」だった。
 
テレビ化では、オートバイが空を飛ぶという奇想天外なものに変えられていた。
空飛ぶ自動車”まぼろし号”という設定。銃も、マンガではワルサー型の拳銃だったが、テレビでは電波ピストルという特殊な拳銃になっていた。この拳銃は殺傷力はなく、相手の身体をシビレさすだけというもの。
 
普通の拳銃では、銃器不法所持となるので、テレビ放映上まずかったのだろう。
主題歌も100%、アタマに刷り込まれている(笑)。
 
主題歌「まぼろし探偵
作詞:照井範夫 補作:山本流行 作曲:渡辺浦人 歌:上高田少年合唱団
 
赤い帽子に 黒マスク 黄色いマフラーなびかせて
オートバイが空飛べば 事件が起きた ときなのさ
行くぞ それ! 元気な少年 まぼろし探偵
 
親に心配かけまいと あっというまの 早変わり
二丁拳銃 火を吐けば 悪者最後の ときなのさ
行くぞ それ! 正義の少年 まぼろし探偵 
 
にっこり笑ったその顔に 輝く希望が湧いてくる
知恵と勇気の 進くん 平和な世界を 作るのさ
行くぞ それ! 明るい少年 まぼろし探偵