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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ペコロスの母に会いに行く」(2013)</span>


 
 
ペコロスの~」は、昨年度(2013年)第87回キネマ旬報ベスト・テンで、日本映画
ベスト・ワン作品であったので気になっていた作品だった。
 
主人公・雄一を演じる岩松了と、もうひとりの主人公みつえ役の赤木春恵は88歳と
175日(クランクイン日の2012年9月5日時点)にして本作が映画初主演で、この出演でギネス世界記録に「世界最高齢での映画初主演女優」として認定された。
 
若き日のみつえに原田貴和子、夫のさとるに加瀬亮
このほか原田知世(友情出演)竹中直人宇崎竜童温水洋一、お笑い芸人の原田おさむなどが出演している。
 
一青窈が主題歌「霞道(かすみじ)」を書き下ろしている。
監督は、1970年代に喜劇映画などで一時代を築いた森崎東
 

 
母親・みつえ(赤木春恵)が認知症を発症し、息子・雄一(岩松了)も、頭のツルツルに触れればかろうじて認識できるが、徐々にわからなくなっていく姿と、みつえの戦中・戦後の苦労した思い出などがフラッシュバックされていく姿を通して生きる大切さを描いている。
 
みつえが嫁いだところは、玄関のガラス戸を開けるのも力を必要とした。
夫が開けられないのを尻目に、みつえは、腕まくりして、扉を要領よく開けることができた。それを見た夫は「あんた、力強いばってんね」というと「昨日まで野良仕事してきたばってん」と逞しさを見せる。
 

 
・・・
夫を亡くし、小さな男の子供と残されたみつえは、心中も考えたが、かつての女友達の手紙によって、救われることになる。「生きとかんば、生きとかんばなかんばい」と自分と息子に言い聞かせて・・・。
 
老人ホームに母を預けることになるが、そこでやはり母親から自分のことがわからなくなっているという竹中直人が、笑わせる。長い間、海外(コペンハーゲン)で生活していたので、母親としばらくぶりにあっても、わからないので、つい”ジーザス・クライスト(なんてこっちゃ!)”と英語が口をついてしまう(笑)。最近は、”オーマイガッ”などと日常、一部で面白おかしく使われることがある。
 
雄一からどんな仕事をしているかと聞かれて「酵素の研究に没頭していて、一年前にリタイヤして帰国した」というのだが、見てすぐわかるかつらをしているが、最後にはかつらをとって、母親が理解するというのは、雄一と同じだった。
 
・・・
老人ホームなどは、若い看護婦、職員などは、ホームの老人のオムツの感触・使用具合などを知るために自分たちも自ら使ってみると語っていたのには、雄一も驚いていた。「最近のは、よくできているんですよ」と若い担当者が語っていたのだ。
 
高齢化社会で、老人の認知症などを取り上げて、考えさせられる映画ではあった。
 
主な出演者:
雄一:岩松了
みつえ:赤木春恵
宇崎竜童
澁谷天外
原田おさむ
白川和子
長内美那子
 
 
☆☆☆
 
 
 
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