訃報を受け、きょう29日、共演者などから悼む声が上がった。
「私がTBSに入って以来、60年のおつきあいです。当時赤木さんは映画のお仕事が多く、森光子さんの紹介で日曜劇場に出演していただいたのが最初です。「渡る世間は鬼ばかり」では1990年10月のスタートから2013年6月放送の単発シリーズまで計500回以上出演していただきました。最初のころは泉ピン子さんや角野卓造さんがまだ若く、赤木さんはまさに「幸楽の支え」でした。
「よき先輩で、まだ自分も海の物とも山の物ともつかない存在だったけどかわいがってもらった。子どもたちを先に帰すので、職員室のシーンはいつも最後だったけど、生徒相手に腰が砕けそうになっている自分を見て、校長は手をたたきながら『失敗なしでいくわよ』とみんなに声を掛けてくれた。(中略)心情芝居をすると一緒に泣いてくれるんです。『あなた偉いね~』って。それがありがたいんです。赤木校長からの花丸印はうれしかったですね」。
ドラマ「金八先生」に校長として出演(右)
「『おんな太閤記』から『渡る世間は鬼ばかり』まですべてご一緒でした。最近はお姿を見かけることが少なくなり、どうされているかと心配しておりました。今までのドラマの再放送を見て、元気な赤木ママの姿と当時のことを思い起こしています。作品が思い出です。心からお悔やみを申し上げます」。
映画は、2013年11月16日より全国公開(舞台となった長崎県では11月9日に先行公開)。監督は森崎東。2013年「第87回キネマ旬報ベスト・テン」日本映画ベスト・ワン作品となった。
94歳というのは、女優人生を悔いなく生ききったといえるかもしれない。
ご冥福をお祈りいたします。