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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「五人の軍隊」(1969)・・・丹波哲郎も出演。

 
 
映画「五人の軍隊」(1969)は、イタリアのマカロニ・ウエスタン(イタリア製西部劇)が下火になり始めていたころに公開されたマカロニ映画の1本。
 
1969年3月から劇場で映画を見始めた年であったが、この映画は同じ年の11月に公開されたが、見逃していた。12月公開のマカロニ・ウエスタンの傑作「ウエスタン」(チャールズ・ブロンソンヘンリー・フォンダクラウディア・カルディナーレ出演)は、ばっちり見たのだが。
 
今回見る機会ができたのは、GH字幕さんのおかげ。
「五人の軍隊」は、DVDの北米版はアマゾンなどで購入できるものの、字幕付きのDVDは国内では発売されておらず、非売品・私家版(字幕:GH字幕)である。
 
 
 

 
メキシコ革命時下、革命軍にくみする五人の男たち五人が、政府軍の現金輸送列車を襲撃する計画を立て実行に移し、成功するまでを描いている。この5人というのが、それぞれの特技を持ったプロフェッショナルたち。
 

5人を束ねるチーム・リーダー・ダッチマンには、TV「スパイ大作戦」シリーズでおなじみのピーター・グレイヴスが扮し、そのメンバーには、ダイナマイト専門のオーガスタス(ジェームス・ダリー)、列車運転ができる大男メシト(バッド・スペンサー)、刀とナイフ投げの名人で東洋人の”サムライ”(丹波哲郎)、メキシコ人ルイス(ニーノ・カステルヌオーボ)などがいた。
 
  ピーター・グレーブス(190センチ)の隣だと丹波哲郎(175センチ)も背が低く見える。
 
物語は、メキシコ人ルイス(ニーノ・カステルヌオーボ)が、メシト(バッド・スペンサー)、オーガスタス(ジェームス・ダリー)、サムライ(丹波哲郎)の三人をつれて彼等の雇い主であるダッチマン(ピーター・グレーブス)とある集落で落合うところから始まる。
 

 
そこで五人は、メキシコ軍に処刑されそうになっていた革命党員を助け、村人に歓迎される。金目当の彼等はさっそく大仕事にとりかかる。その仕事とは軍隊の護送する莫大な50万ドルという砂金を奪取することだった。
 

 
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現金輸送の蒸気機関車の床下に忍び込み、スキを見て見張り役を仕留め、砂金車両列車を途中でダイナマイトで接続を切り離し、その車両だけ、線路変更させてしまうという大胆なものだった。
 
緑の大草原を走る列車を舞台にしており、さながら”大列車作戦”の様相で、スリリングだ。5人の中で、サムライと呼ばれる丹波哲郎は、特にセリフはなく、鋭い殺陣を見せたり、ナイフを投げて、百発百中で相手を仕留める名人芸を見せている。列車から取り残されて、列車を追いかけ、大草原を走りに走るシーンは、見せ場だった。
 
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最後に、すべてうまくいったあとで、丹波が不敵に笑うシーンがあるが、いかにも丹波らしい、ウォ・ホッホ・ホホ、という豪快な笑い声があったのが、唯一のセリフらしいセリフだった(笑)。
 
丹波は日本映画でも、セリフを覚えてこないことで有名のようで、セリフなしでよかったのかもしれない。英語も、戦後GHQなどで通訳をしていたといってもそれほど英語は堪能でもなかったらしい。「007は二度死ぬ」も言葉は吹き替えだったというが、度胸だけはあったようだ。
 

 
 
音楽は、イタリアの映画音楽界の大御所、エンニオ・モリコーネが担当。
軽快でリズミカルな音楽である。
 
監督は、俳優として「第十七捕虜収容所」などで知られるドン・テイラー
 
監督: Don Taylor ドン・テイラー
製作: Italo Zingarelli イタロ・ジンガレリ
脚本: Dario Argento ダリオ・アルジェント
  Marc Richards マーク・リチャーズ
撮影: Enzo Barboni エンツォ・バルボーニ
音楽: Ennio Morricone エンニオ・モリコーネ
 
 
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