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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」(2011)</span>


 
大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」(2011)は、”サブタイトル”に惹かれてみたのだが、主演の竹野内豊水川あさみの新婚カップルのバトルでもあるのかと思ったら全く違っていた。「地獄ツアー」旅行を体験するというファンタジー・コメデイだった。
 
普段は精悍な風貌の竹野内豊だが、この映画ではコメディ初挑戦ということで、少々間の抜けた印象。完全に妻(水川あさみ)の尻に敷かれている。水川あさみは、エネオスなどのCMでよく見るが、映画は「今度は愛妻家」くらいしか見ていないが、「大木家」では、何事も煮え切らない夫に意見する妻を自然体で演じて、チャーミングな面をのぞかせている。
 
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2年間同棲の末に結婚した新婚夫婦・大木信義(竹野内豊)と咲(水川あさみは、新婚というのに倦怠期。新居アパート(品川区西五反田)に越したばかりで、引っ越しの段ボールは積み上げたまま。とりあえず何か食べようとご飯を炊こうとするが、炊飯器がないのに気づく。夫の炊飯器が行方不明というのが、この映画のミソ。妻は、ひとつあればいいと思い自分の炊飯器は処分してしまったのを後悔している。夫が「今日は新婚初夜なんだぞ」というと、妻は「昨日済んだじゃん」とあっさり(笑)。そんな些細なことで、口論している二人だが、百貨店スーパー「マルヨシ五反田」に出かけると・・・。
 

          「新婚さん向け地獄ツアーはいいよ」
 
デパートをぶらぶらしていると、怪しげな占い師(樹木希林)の勧めで新婚旅行という名の「地獄ツアー」に行くことになる。そこでは、思わぬ世界が待ち受けており、ツアーから戻った二人には、それまでなかった会話が戻ってきたというストーリー。
 
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奇妙な出会いと体験をコミカルに描いたヒューマンコメディで、ロケ地は「マルヨシ五反田」(原作本では「五反田とうきゅう」)ということだが、五反田駅接続の五反田とうきゅうデパートは数年前に「Remy Gotanda」に変わっている。
 
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占い師の勧めるインチキくさい地獄ツアーは、一人2万2,000円で二人で44,000円。
出発は、デパートの屋上。汚れた水槽があり、その中にさかさまに飛び込むと、地獄の世界が・・・。
 

 

        「俺たち、今どこだ?」
 
歩いていて、何があっても後ろを振り返るなと言われていたのだが、興味本位で振り返ってしまう。顔が真っ赤な赤鬼(すべての顔がでんでん)に追い回される。ひょんなことから青い顔の少女(橋本愛)と知り合い、宿泊先ホテルまで送ってもらいチェックイン。そこでは、支配人(荒川良々)も青い顔。地獄には凶暴な赤鬼と優しい青鬼がいることがわかる。地獄に長く滞在すると、赤か青になるのだという。どちらも、角(つの)はとれているのだが・・・。地獄の海のような広さの風呂に入るのだが、このシーンはよかった。その海のような風呂も流れがあって流されそうになり、懸命に泳ぐのだが・・・。

               「二人で温泉は初めてだね」
 
地獄の世界に、無くなったはずの炊飯器があった。地獄世界を体験した後、地上に戻ってくるのだが、占い師は、ツアーでお金をだまし取ったと思ったが、生還した二人を遠くから見て、仲間の占い助手(片桐はいり)に「戻ってきちゃったよ」と言い、こそこそと隠れる。
 
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ばかばかしいほどのファンタジーで、柄本明がチョイ役で出演したり、鈴木福くんが青オニになっていたり、奇抜な話で、消化不良の映画だった。特別ファンではなかったが、水川あさみを見るにはよかった(笑)。坊主頭の個性的な俳優・荒川良々は、「鍵泥棒のメソッド」など、いつもセリフが素人の棒読みのようだが、あれはあれでいいのか(笑)。
 
出演:
大木信義:竹野内豊
大木咲:水川あさみ
いいじま:荒川良々
ヨシコ:橋本愛
ヨシコの弟1長男:平田敬士
ヨシコの弟2次男:鈴木福
赤い人:でんでん
浦澤ヒデ:山里亮太
占い師の女:樹木希林
濡れた男:柄本明
 
監督:本田隆一
 
 
看板に偽りあり。
 
 
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