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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">監督・是枝裕和 (映画は脚本にあり。)</span>

 

今朝のテレビ番組「サワコの朝」のゲストは、「誰も知らない」  
 「歩いても 歩いても」などの是枝裕和監督だった。
 
最新作「そして父になる第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。映画に対して信念を持った監督だという印象を受けた。
 
審査委員長は、スティーブン・スピルバーグ監督だった。
スピルバーグ監督からは、「”そして父になる”を見たときから、
何か賞を獲ると思った」と評価する声をかけられたという。
 
是枝監督によると、カンヌ映画祭の素晴らしさは、映画という豊かな世界で、映画人と交流ができる素晴らしさがあり、本物のアラン・ドロンが登場し、ドロンと「太陽がいっぱい」を会場で鑑賞するというイベントもあったりと、映画作りにかかわっていることを誇りに感じるという。映画は「脚本が85%」という(阿川の「脚本が80%とおっしゃっていますが・・・に対して)。あとはキャスティングが大きいという。
 
子供のリアクションに、柔軟に対応できない役者は使わないと語る。(YOUなどのように)キャスティングが、ピタッとはまったときは、満足感が大きいようだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして父になる」予告編
 
 
是枝監督の映画には子供が登場することが多い。
 
子供には脚本を渡さない、というのはよく知られている。
覚えてきたセリフを型通りにいうのではなく、アドリブで、生き生きした子供たちを描き出す。子供たちのセリフに、大人たちが瞬発的に対応できる大人の役者を選ぶようにしているという。
 
その点ではYOU「誰も知らない」「歩いても 歩いても」)などは、「(瞬発力のある)それだけで生きているような人」と周りを笑わせていた。
 

確かに「誰も知らない」の親子の会話は、リアルで、脚本はあるのだろうかと思うほど、自然体で、ドキュメンタリーを見ているようだった。
 
歩いても 歩いても」でも、YOUと母親役の樹木希林が2人で台所に立つシーンや日常会話は、あまりにも息がぴったりで実の親子の会話そのものだった(笑)。
 

 
・・・

そして父になる」で主演を演じることになった福山雅治については、福山雅治から、是枝監督の作品に出たいというオファーがあったのだという。そのオファーに対して、4本の作品のあらすじを書いた脚本を福山に渡して、どれに関心を示すか見たのだという。
 
その結果、福山が選んだのが、「そして父になる」だったのである。
 
阿川佐和子が、「福山さんは、どこからどこまでもかっこいいが、福山さんについてはどのように思っていたか」という質問があったが「すでにある程度形を作り出している役が多かったが、別の面を出したかった」のだという。
 
福山雅治は、是枝監督と初対面で話した時に「演技というものに集中したくなり(是枝監督作品などで)映画のなかに溶け込んだ役を演じたかった」という。これを聞いた是枝監督は、自作品の延長の中で、演じてもらうことで、「そして父になる」を撮ったという。
 
・・・
キャスティングはどんな時に思い浮かぶのかという阿川の質問には、「深夜番組のバラエティなどで、俳優がふと見せる表情など」をみて、これだと決めることが多いという。阿部寛も、そんな一人で、「歩いても 歩いても」などに出演してもらった一人だったようだ。
 
是枝監督は作品数は少ない。
作監督と言えるだろう。ただし、監督ではなく、プロデューサーに回った作品としては、西川美和作品(「蛇イチゴ」「ゆれる」)などがある。
 
是枝監督作品:
幻の光(1995年)
ワンダフルライフ」(1999年)
「DISTANCE」(2001年)
誰も知らない」(2004年)☆☆☆☆
花よりもなほ」(2006年)
歩いても 歩いても」(2008年)☆☆☆☆
「大丈夫であるように -Cocco 終らない旅-」(2008年)
空気人形」(2009年)☆☆☆
奇跡」(2011年)★★
そして父になる(2013年)
 
プロデュース作品:
「カクト」(2002年、監督:伊勢谷友介
蛇イチゴ」(2003年、監督:西川美和
「扉の向こう 〜エレファントカシマシ宮本浩次という生き方〜」(2004年、ディレクター:千切谷知子
ゆれる(2006年、監督:西川美和)☆☆☆
「ビューティフル アイランズ(2010年、ドキュメンタリー、監督:海南友子
エンディングノート」(2011年、監督:砂田麻美
 
現代日本映画を支える監督の一人であることは間違いないだろう。
目が離せない監督の一人だ。
 
 
 
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