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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「るろうに剣心」(2012)


映画「るろうに剣心」予告編
 
 
アクションが見所という評判の「るろうに剣心」(2012)をようやく見た。
 「るろうに」は流浪人のこと。佐藤健たける)が、ワイヤーアクションのような、スピーディな殺陣を見せるが、剣心(佐藤健)の前に立ちはだかる鵜堂刃衛(うどう じんえ)を演じる吉川晃司が、アクションの切れ味と存在感で圧倒する。
 
女優では、蒼井優が脇役に回って見せ場が少ない一方で、主役級の武井咲(えみ)が、現代劇だけでなく、時代劇でもハマり役ともいえる演技で、ますます女優として磨きがかかっているようだ。極端なキャラで、怪演ぶりを見せる香川照之のほか、江口洋介奥田瑛二などがわきを固める。
 
全体に、スピード感がある。
”人切り”が主役というと、ごっつい侍のおっさんをイメージするが、この映画の人切りは、その勇名をはせたときが14歳から19歳ということで若い。赤胴鈴之助ではないが、少年剣士だ。「るろうに」(流浪人)となってから「剣心」と名乗るようになるのは、
10年後(剣心29歳)。実年齢23歳の佐藤健が演じても、理にかなうわけだ。
 
ベストセラー・コミックの実写化。
 
時代劇映画に新しい息吹を吹き込むような斬新な映像は驚きだ。
 
【物語】
今からおよそ140年前、幕末の動乱に揺れる京都に名を轟かせる一人の暗殺者がいた。その名は緋村抜刀斎(ひむら・ばっとうさい)。その神速の剣技と驚異の暗殺成功率から”人斬り抜刀斎”の通り名を持ち、幕府要人や佐幕派の武士達を震撼させていた。
 
それから10年の月日が流れ―。
時は明治11年。抜刀斎は剣心と名を変え、以前とは打って変わって人の命を奪うを良しとせぬ”不殺(ころさず)の誓い”を掲げ、日本各地を旅しながら、か弱き人々を剣の力で守り助ける流浪人(るろうに)として、穏やかな日々を送っていた。
 
剣心が東京に流れ着いた頃、巷では二つの事件が進行していた。
一つは中毒性の高い新型阿片の密売。もう一つは“神谷活心流 人斬り抜刀斎”(吉川晃司)を騙(かた)る辻斬り。
 
女医、高荷恵(蒼井優)は身寄りのないところを豪商・武田観柳(香川照之)に囲われ、新型阿片の開発を行わされていたが、折をみて屋敷を逃げ出す。観柳は恵を連れ戻すのに、雇っていた“抜刀斎”を差し向ける。恵の逃げ込んだ警察署内で“抜刀斎”は斬殺を繰り広げるが恵を取り逃がす。
 

 
一方、辻斬りの流派と噂され、門下生1人を残していなくなった神谷活心流の師範代・神谷薫(武井咲)は犯人と勘違いし、剣心に挑みかかるが軽くいなされる。その直後に薫は“抜刀斎”と遭遇。斬られようとしたところを剣心に救われる(Gooより)。
 
140分は、やや長いようだ。途中、不覚にも睡魔も。
後半、特にラストシーンの対決シーンは、ホンモノを思わせるような、リアルな映像で迫る。
 
主な出演:
緋村剣心 - 佐藤健(さとう・たける
神谷薫 - 武井咲(たけい・えみ)
鵜堂刃衛 - 吉川晃司
高荷恵 - 蒼井優
外印 - 綾野剛
明神弥彦 - 田中偉登
浦村署長 - 斉藤洋介
関原妙 - 平田薫
三条燕 - 永野芽郁
我荒・兄 - 平山祐介
我荒・弟 - 深水元基
漢方医 - 有福正志
水島 - 落合モトキ
取調官 - 永堀剛敏
武田観柳 - 香川照之
 
☆☆☆