新春ドラマスペシャル「都庁爆破!」を見た。
平和ボケの日本に警鐘を鳴らすというのが狙いだったのだろう。
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一笑に付すにはもったいないような、日本の政治に対する批判も込められているようだ。都知事・大池由紀子(寺島しのぶ)と首相(リリー・フランキー)とのやり取りがいまの役割・責任分担などを浮き彫りにしている。
都民人気におされた都知事(おそらくこのドラマの撮影時までは・・・)の強硬姿勢に辟易しており、テロ対策の主導権を自ら握ろうとする首相は、現在の総理を彷彿とさせる。一方、小池都知事が、このドラマの大池都知事の寺島しのぶをみたら、どう思うか。「私って、かっこいい」と思うかもしれない(笑)。
こんな会話:
首相:「都も国の一部にすぎない。国際問題だ。都知事レベルの話ではない。」
首相:「わかった。勝手にしろ。」
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2001年9.11のニューヨーク・貿易センタービルのテロ爆破事件を東京都庁に置き換えた、日本版の”ダイ・ハード”といったドラマ。アメリカ国防総省・次官に扮する吉川晃司のアクションがすごい。「るろうに剣心」でも見せていたが、吉川のカンフーアクションを彷彿とさせる動きは本物。リーアム・ニーソン(「96時間」)、ジェイソン・ステイサム(「トランスポーター」シリーズ)にも匹敵する、小気味いいアクションだった。
(ストーリー)
2017年12月24日、華やかな賑わいを見せるクリスマスイブの新宿。
かつて紛争地帯で本郷に部下を救われたことのあるケインは、本郷が自衛隊を退官した理由を尋ねる。口を濁す本郷。彼はあることがきっかけで仕事に対して自信を失い、同時にこんな自分が家族を幸せにできるのかという悩みを抱えていた。
そのとき、新宿の街に轟音がとどろいた!
外に飛び出した本郷とケインは信じられない光景を目の当たりにする。
都庁の建物が爆発したのだ!! パニックの中、都庁へ向かう本郷とケイン。
妻と娘の安否は? 焦る本郷は、最悪の事態に陥っていることを知る。
都庁は、エム(渡部篤郎)と呼ばれる狂信的な支持者を集めるテロリストを中心とする国際的なテロリスト集団・IF(アイエフ)により爆破され、展望室にいた本郷の妻と娘、そして妊婦の結衣(早見あかり)を含む一般客が人質にされていた。
都庁に駆けつけた消防士・海老原(和田正人)や公安部刑事の丸山(小澤征悦)も思っても見なかった事態に声が出ない。「パパが助けに来てくれる」と娘が信じていると知った本郷は、ケインと共に都庁に潜入する決心をする。
IF は犯行声明を発表し、日本政府に要求を突きつける。
聞き入れられない場合、都庁に仕掛けた爆弾をさらに爆発させるという。
大池都知事(寺島しのぶ)は対策本部を立ち上げるが、御園総理(リリー・フランキー)は政府主導で対応を行うと言い、両者は対立。しかしIFは首都・東京を巻き込んでさらに恐ろしいテロを起こそうとしていた・・・。
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ありえない荒唐無稽のドラマととらえるか。
イラクなどの戦争を、自分たちには関係ないと思うか、ドラマの中でもあったが、近くの国で核開発を進める脅威もあり、緊張感を持つべきととらえるかは視聴者にゆだねることになりそう。日本だけは安心という、のほほんという空気は通用しないだろう。ドラマの中で、「自衛隊は税金ドロボー」という発言は、かなり過激で、自衛隊の人たちを逆なでしないか心配(笑)。
このドラマ、爆破起爆装置の解除のシーンでは、Tsutaya埋もれた名作の中にもあった「ジャガーノート」を彷彿とさせるシーンもあった。爆発解除のための、暗証番号の入力のための暗唱コード(Passcode)のスペルが、
Passcordと「線」なっているのは、校閲が登場するまでもなく、恥ずかしいミス。
それはともかく、エキストラの大量動員、大掛かりな撮影、爆破のリアルさ、たかが
1本のドラマにTBSは気合を入れているが、視聴率や、番組の効果はあったのか・・・。
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