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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「最高の人生の見つけ方」(2007)</span>

 


 
映画のタイトルが紛らわしい(笑)。
「~のはじめかた」「~の終わり方」「~の見つけ方」とか似たようなタイトルが多い。
 
最高の人生の見つけ方」(2007、公開は2008年)は、「見たかな?」と一瞬思ったが、ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマンという二大スターの共演は未見だったので、みた。面白かった。
 
名優二人の丁々発止のやり取りを見ているだけでも価値ある1本だった。
 
映画の面白さは、派手なSFX(特殊効果)のアクションや、重厚なドラマもいいが、この映画のように、ウイットに富んだ会話や、生きがいや、人生の楽しみなどの日常を描いた作品にも引き込まれる。
 
同じ病室でたまたま知り合った二人の老人。末期ガンを宣告された余命6ヵ月の男二人(ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマン)が、性格は全く異なるが、どうせ死ぬなら、病院で弱って死ぬよりも、表に出て「やりたいこと」をすべてやりつくそうじゃないかと意気投合。
 
映画の原題が、The Bucket List(棺桶リスト=死ぬまでにやりたいことリスト)。
Bucketはバケツのことで、「バケツを蹴る」という決まり文句(首吊り自殺をするときに、バケツの上に立って、バケツを蹴って死ぬこと)から、死ぬまでにやることのリストとなるようだ。
 
日本語タイトルは、どうなのか。「棺桶リスト」と直訳も面白いと思うが・・・。
それだと、マカロニ・ウエスタント勘違いするか(笑)。
 

 

それはとにかく、ワンマンで、お金がうなるほどある大富豪エドワード(ジャック・ニコルソン)と、小さい時から貧しさを経験してきたが妻や家族に愛されている真面目な自動車整備工・カーター(モーガン・フリーマン)。
 
二人がリストに挙げたのは、なんとスカイダイビング(!)や、カーレーサーのように車をブッ飛ばすことや、エベレストに登るだの、エジプト・ピラミッドをまじかで眺める、などアフリカ、インド、中国(万里の長城)などをまたにかけた、壮大な計画。中には、世界一の美女とキスをするというのまで含まれている。はたしてそれらを実行できるのか・・・笑。
 

 
エドワードは、話の中で、「それは二番目の妻のとき、それは3番目の~」などというように財を築くためだけに、自由気ままに生きてきた人間。一方のカーターは、とにかくまじめで、信仰深く、誘惑にも絶対に負けない強い信念の持ち主。
 
この二人が、人生の締めくくりに充実した生き方をして、悔いが残らないように生きる様が、うらやましくもある。エドワードはいう。「人は生きて、死ぬ。この世はその繰り返しだ。はかない束の間であっても、楽しんで生きていこう」と。これが映画のメッセージか。

ニコルソンは、ベッドの上で、髪の毛を剃られ、スキンヘッドになるが、フリーマンも、同様に、死をまじかに迎えたときにスキンヘッドになっていた。
 
車を運転するときは、カーターは自信たっぷりで、エドワードを挑発して猛烈なスピードで車を飛ばすが、スカイダイビングとなると、怖気づいてしまい、エドワードと立場が逆なのがおかしい。
 
この映画を見て思ったこと。
 
「死ぬまでにやりたいことのリストを書いておこう!」だ。
 
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