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<span itemprop="headline">訃報: 名わき役・大滝秀治、死去。</span>


キンチョーCM
 
 

ひょうひょうとした独特の存在感を持ち味にテレビドラマ、映画、舞台で活躍した俳優で文化功労者劇団民芸代表の大滝秀治(おおたき・ひでじ)が2日午後3時17分、肺扁平上皮がんのため東京都内の自宅で死去した。87歳。
 
最近公開された高倉健と共演した「あなたへ」(2012)が遺作となった。
 
軍隊生活を経て1948年、民芸の前身劇団の養成所に入り、同期の奈良岡朋子さんらと50年、民芸創立に参加した。
 
大滝秀治。名前が「おおたき・しゅうじ」と読まれることも多いが、正式には「ひでじ」。
 
映画の名わき役で、独特の甲高い声に特徴があり、関根勤などが、よく物まねをしていた。
 
映画で印象に残るのは、経済企画庁長官役を演じた「不毛地帯」(1976)。
壱岐正(仲代達矢)の指南役の一人だった。当時、50代そこそこだったが、貫録があった。
 
男はつらいよ 夕焼け小焼け」(第17作)の古本屋の店主役は、絶妙だった。
「とらや」に一晩泊まり、宿屋と間違えた老人(宇野重吉)は、おいちゃん、おばちゃんたちに横柄な態度を取りひんしゅくを買う。家族に苦情を言われた寅次郎に説教された老人は「お詫びだ」といって紙に筆で落書きしたものを渡した。
 
老人が「これを持ってけば、いくらかになるから・・」と指定された古本屋に出かけ、半信半疑でその紙切れを店の主人(大滝秀治)に見てもらった。寅さんは、せいぜい電車賃(1,000円くらい)にでもなれば、と思ったのだが、その古本屋の主人は、
「70,000円で譲って欲しい」と言われ、寅さんが腰を抜かす・・・。この時の大滝秀治の名演は短いシーンだが、光っていた。
 
近年は、CMなどで、とぼけた演技が見所だった。
 
日本の映画界の最長老の一人だが、惜しい。
 
 
ご冥福を祈ります。
 
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