映画「不毛地帯」(1976)は、劇場公開時、映画館で3回は見ており、その後テレビ放送でも見ていたが、BSフジで16日よる高画質での放送があったのでまた見てしまった。何度見ても面白い。
この映画が公開された当時は、ロッキード事件が明るみに出て、日本は大騒ぎとなっていたが、映画の中でラッキードというのは、ロッキードのことで、戦後最大の疑獄事件に発展したロッキード事件と極似していることで大ヒットした。
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近畿商事は、二次防主力戦闘機選定を巡って、他社と激しい商戦を展開していた。
総予算一兆円を越す事業に、各社の熱の入れようも並大抵のものではなかった。ある日、大門は壱岐と共に渡米をし近畿商事が推すラッキー度社F104の見学へと訪れた。自衛隊のテストが進む中、そこには防衛部長・川又空将補(丹波哲郎)の姿があった。
大門は、壱岐と川又を引き合わせるつもりだったのだ。
そして、川又もその恩返しとして終戦後、拘留されていた壱岐のために、壱岐の家族の面倒を見てあげたのである。川又は二次防の機種の候補のうち、近畿商事が推すラッキード社のF104も有力候補となっていると告げた。
だが、最終決定権は総理などが参加する国防会議にあるため、自衛隊調査団の評価がどれほど反映されるかは分からない状況だった。
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セリフも覚えるくらい見ているので、今更ではあったが、「砂の器」(1974)から2年後の作品で、丹波哲郎の名演と加藤嘉、山形勲 仲代達矢、小沢栄太郎、大滝秀治などの演技が光っている。右翼のフィクサーといわれた児玉誉士夫らしき人物が、総理や閣僚を電話一本で操る場面もある。
以前の記事(2006年):http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/38839126.html
邦画「マイベスト10」の不動の1本である。
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