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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「東京オアシス」(2011)</span>


 
 
見てがっかりの映画だった。
「単調・退屈映画コンクール」でもあったら、金メダルか銅メダルか?(笑)。
 
映画に当たり外れはつきもの。今回は、大外れ!
 
作り手は、たんたんと静かに日常を描いて「そうそう、わかる、わかる」「リアルだ」と観客が相槌でもうっていると思うのだろうか、相当勘違いしているようだ
 
小林聡美主演で、「かもめ食堂」「めがね」などの常連俳優が出ているとあれば、なにかまたおいしい料理でも出てくるのかと期待してみたら、監督も違うと、こうもつまらなくなってしまうのかという作品だった。
 
マザーウォーター」と「東京オアシス」が同じ松本佳奈と中村佳代監督。
マザーウォーター」も「東京オアシス」も、会話の歯切れと間が悪く、違和感がある。
 
東京を舞台に、女優トウコ(小林聡美)の小さな逃避行と人々とのほのかな交流を描く。撮影現場から逃げ出した女優トウコは、コンビニで出会った見ず知らずの男ナガノ(加瀬亮)の車に乗せてもらう。トウコは、ママさんバレーのコーチの経験があるようで、自身が、車に向かって、アタックしようとしたが、飛び込み自殺をしようとしていると見て、ナガノが、”回転レシーブ”して、助けようとする。
 

 
見知らぬ人間同士の偶然の出会いだが、だんだん行動の動機などがわかってくる。たんたんとした出会いがあり、淡々と別かれるだけの平坦な話がつづく。
 
ある映画館では、以前一緒に仕事をしたことのあるキクチ(原田知世)に声をかけられ、キクチが、もと脚本を書いていたのだが、周りの人に何も言わずに、脚本を書くことをやめて、姿を消していたのだった。そんな時のことを、問いただすトウコだった。
 
人気のない動物園では、”5浪”という浪人生活が続き落ち込んでいるヤスコ(黒木華)に思わず声をかける。ヤスコは、動物園での職の面接に来ていたのだった。バイトの面接担当者(光石 研)が、ヤスコに質問する。「今までバイトの経験は?」
「ないです」「23歳で、今時珍しいですね。志望した動機は?」「小さい頃から動物が好きで」「はぁ?」(笑)。光石は、ワン・カットだけの登場だが、名脇役ぶりが光る。
 
トウコは、よく動物園に来ており、”シシブタ”なる動物がおもしろいとヤスコに説明、「どんな動物を想像する?」と聞くが、名前からだけ想像したとんちんかんな答えが返ってくる。結局、ツチブタは、別の動物園に移されてしまったとかで、見られなかった。
 
エンディングも、「あれあれ、これで終わり?」といった代物。
 
低予算で「かもめ食堂」から数えて、小林聡美もたいまさこなどの出演者たちにとっては、5作目となるが、回を追うごとに、映画の質が落ちているようだ
 
劇場で、1,000円以上だったら、「金返せ!」だったろう。
 
 
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