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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「FLOWERS フラワーズ」(2010)日本の6大女優の競演。</span>


FLOWERS (2010)
 
「Flowers フラワーズ」2010)は、豪華6大女優が出演。
 
蒼井優 フラガール」「おとうと」
田中麗奈 「夕凪の街 桜の国」
仲間由紀恵 「トリック」
広末涼 「ゼロの焦点」「おくりびと
 
という今を時めく6人の女優が競演。昭和11年代から現在まで、三世代の別々の時代背景の中で日本女性の恋や美を描いたが、実はすべてが、1本の糸で結ばれていた。
 

 
見どころは、その美しい映像の数々。
昭和11年の場面ではモノクロのやわらかい映像。
昭和40~50年代は、当時の映画を彷彿とさせるテクニカラーのような色調。
平成の現代は、ブルー調の抑えた色合いで表現されている。
 
企業広告のアート・ディレクションをしていた大貫卓也が企画・製作総指揮を担当。製作会社ROBOT所属の小泉徳弘が監督を務めたこの作品、最新の映像技術で“日本女性の美”を表現している。
 
フラガール」の蒼井優、「沈まぬ太陽」の鈴木京香、「ゴールデンスランバー」の竹内結子、「山桜」の田中麗奈、「トリック」の仲間由紀恵、「おくりびと」の広末涼子、当代きっての6女優出演。
 
昭和11年(1936年)。
戦前の1936年。代々に渡る封建的な家長制度の家で生まれ育った凛(蒼井優)は、女学校を卒業後、実家で家事手伝いをしていた。明日は親の決めた許嫁との結婚式。だが、会ったこともない相手との結婚に心の整理がつかず、当日、花嫁姿のまま家を飛び出してしまう。
 
モノクロ画面の花嫁が走っている姿が、一転して、別の女性の走っている姿のシーン(カラー)にかぶさっていく・・・。なかなかうまい演出だ。
 
戦前の昭和11年(1936年)。
代々に渡る封建的な家長制度の家で生まれ育った凛(蒼井優)は、女学校を卒業後、実家で家事手伝いをしていた。明日は親の決めた許嫁との結婚式。会ったこともない相手との結婚に心の整理がつかず、花嫁姿のまま家を飛び出してしまう。
 
 
時は流れて昭和44年(1969年)。
凛は3人の娘を育て上げていた。1964年。長女の薫(竹内結子)は大学進学のために上京し、卒業と同時に教授と結婚。尊敬する夫に対する愛情は何年たっても色褪せずにいた。1969年。次女、翠(田中麗奈)は大手出版社に勤務。
 
勝気で明るい性格、歯に衣着せぬ言動を武器に、男社会の中でも対等に渡り合う。そんなある日、フリーライターの恋人からプロポーズされる・・・。
 
昭和52年(1977年)。
末っ子としてみんなから愛されて育った三女の慧(仲間由紀恵)。短大卒業後に結婚して以来、郊外の団地暮らし。慎ましくも幸せに暮らしていた。だが、身体が弱く、2人目の子供の出産を医師に反対されていた・・・。
 
平成21年(2009年)。
幼い頃からピアノの腕を評価されていた慧の長女、奏(鈴木京香)はピアニストを目指していたが、このところ才能の限界を感じていた。さらに、恋人との別れもあり、自らの人生を見つめ直す岐路に立つ。慧の次女、佳(広末涼子)は小さい頃から成績優秀だった姉の奏と比較されてきたが、短大卒業後に結婚。現在は夫の実家で息子と共に幸せな生活を送っていた。こうして、それぞれの時代を生きた6人の女性たち。
 
壮大な「いのち」のつながりの不思議さ。
女優は、現代の日本映画を代表するような女優ばかりだが、いちばん唸ったのは、
田中麗奈か。男勝りで、ちゃきちゃきぶりが痛快でスカッとしていて、素晴らしい。
 
この女優は、数本しか見ていないが、どれも、うまい。「容疑者 室井慎次」の弁護士役や「夕凪の街 桜の国」が印象的だったが、「FLOWERS フラワーズ」がまた、自然体で、自由にのびのび演じてぴったりの役柄だ。
 
蒼井優は、花嫁姿で、落ち着きがある。
鈴木京香は、大女優の貫禄。
竹内結子は、お気に入り女優の1,2なので、文句なくいい(笑)。
広末涼子は、悪くはないが、ややもするとオーバー気味の演技が鼻につく。
仲間由紀恵は、普段のストレート・ロングヘアではないので、イメージが異なり、
別人のようだが、控えめな女性をうまく演じていた。
 
この6人の女優は、資生堂の化粧ブランド「TSUBAKI」のCMで共演しているが、この6人の女優を、資生堂が協力して、映画にした。
 
☆☆☆ (お勧め)