プリンセス トヨトミ (2011) 予告編
万城目 学(まきめ まなぶ)原作(2009年直木賞候補)の映画「プリンセス トヨトミ」を観た。出演俳優が、堤真一、綾瀬はるかということ、タイトルから豊臣秀吉に関係していそうな時代と現代をミックスしたような映画かな、といったことぐらいで、ほとんど予備知識なくみたので、壮大なミステリー・ロマンとして引き込まれた。
「行け!」・・・ラストシーンの侍の一言である。
この一言が、歴史を変えることになった(未見の人には意味不明。笑)。
予想はできたが、ググっと来ることばだった。
大阪城が主役として登場する。
大阪城に隠された秘密が、次第に明らかになる。
その秘密とは・・・。
仮説を前提としたフィクションだが、400年前のあるものを守ろうとする大阪人・・・。
この映画を見ていて、「ダ・ヴィンチ・コード」を思い出した。その存在すら知られていないある秘密組織めいた団体があって、一定の儀式によってのみ、秘密を伝承していくというものだったが・・・。
「プリンセストヨトミ」も、ある時期になって、はじめて、その事実が、後継者に伝えられるのである。
会計監査院のスタッフ3人、国の予算配分がされている団体などで、使途不明や不正がないかチェックするために、大阪にやってくるが、”鬼の”松平(堤真一)、”ミラクル”鳥居(綾瀬はるか)、”クールな”旭ゲンスブール(岡田将生)の3人が、社団法人OJOという怪しいにおいぷんぷんの団体の調査と、想像を超える事実と闘うことになる・・・。
サスペンスタッチのミステリーなので、中身は省略。
舞台が大阪だけあって、お好み焼き、たこ焼きなど食べ物が次から次に出てくる。
鳥居は、ギャル曽根ばりに大食い。同僚の旭もあきれるほどだ。
「笑ったところは見たことがない」(鳥居の発言)という松平は、アイスクリームが大好き。いかにもキレ者風のメガネのクールな旭は、アイスクリームをほうばるが、そのおいしさを理解できない。
お好み焼き屋の主人(実は・・・)、真田幸一(中井貴一)や、OJOの経理担当、長曽我部(笹野 高史)のほか、役者では、カメオ出演(呼び込みのたこ焼き屋のあんちゃん=あの?)も含めて芸達者が多い。笹野は、顔中、とくに頬あたりがしわくちゃで、チョイ役の脇役では、天下一品!
映画は、奇想天外で、ウソっぽいと思うか、うーんなるほどと唸らせるか、見方は分かれるが、映画は、ロマン、エンターテイメントということを考えると、よく思いつくものだと、”膝を叩きたくなる”ような発想の映画ではあった。
綾瀬はるかは、この映画では、やや弾けていて、コメディエンヌぶりを発揮している。綾瀬が走っているスローモーション・シーンが多く、あまり興味はないが、大きなバストをゆらゆらというのを強調?しているようなカメラだったような・・というのは考え過ぎか(「おっぱいバレー」(未見)のファン向けではないだろうが・・・爆)。
蛇足だが昨日「阪急電車 片道15分の奇跡」というやはり関西を舞台にした映画を見るつもりで、いったんその入場券を購入したが、平日と週末の時間帯を勘違いして買ったことがわかり、急きょ、「プリンセストヨトミ」に変更するというミステリーもあった♪(爆)。
出演:
監督:
☆☆☆
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