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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「剱岳 点の記」(2009)</span>

剱岳 点の記」は、明治時代の末期、北アルプス剱岳(つるぎだけ)への登頂と三角点埋設の至上命令を受け、決死の覚悟で登頂を行った測量士たちの物語。見ごたえはありました。

当時の剱岳は、前人未踏の山であり、日本地図を完成させようとする測量士のほかにも、同時期に、日本山岳会(当時は山岳会と呼称)が結成され、剱岳初登頂を虎視眈々とねらっていたり、大変な状況だったようです。

雪山の猛吹雪などの悪天候などと闘いながら、目的に向かって進む男たちの姿を感動で描いています。



「点の記」とは、国家基準点(三角点、水準点)ごとに、点名、所在地、設置年月日、選点者、観測者、そこに至る順路と略図等を記載したものということで、日本全国に10万6,000ヶ所もあるようです。

映画は、男たちのドラマですが、山岳風景、朝日、夕日、雪景色などが見事に映像に納められていました。

前人未踏の地と思われていましたが、すでに初登頂の形勢が残されていて、そのときの「人は何をしたかではなく、何のためにしたか」であるという言葉が印象に残りました。


吹雪などのすさまじさは、映画「八甲田山」を髣髴とさせると思ったら、「八甲田山」のカメラを担当した木村大作が撮影と監督を担当していますので、やはりと納得です!

豪華キャストが見所でしょう。浅野忠信は、この映画と「ヴィヨンの妻」と二作品で、ともに「日本アカデミー賞」優秀男優賞に選ばれています。最終的な、日本アカデミー賞の発表は来年の3月。

浅野 忠信 :柴崎芳太郎(陸地測量部測量手)
香川 照之 :宇治長次郎(測量隊案内人)
松田 龍平 :生田 信(陸地測量部測夫)
宮崎あおい :柴崎葉津よ(柴崎芳太郎の妻)
仲村トオル :小島 烏水(日本山岳会
役所 広司 :古田 盛作(元陸地測量部測量手)
モロ 師岡:木山竹吉(陸地測量部測夫)
螢雪 次朗:宮本金作(測量隊案内人)
仁科  貴:岩本鶴次郎(測量隊案内人)
蟹江 一平:山口久右衛門(測量隊案内人)
小市慢太郎:岡野金治郎(日本山岳会
安藤 彰則:林 雄一(日本山岳会
橋本 一郎:吉田清三郎(日本山岳会
本田 大輔:木内光明(日本山岳会
小澤 征悦:玉井要人(陸軍参謀本部大尉)
新井 浩文:牛山明(富山日報記者)
鈴木 砂羽:宇治佐和(宇治長次郎の妻)
笹野 高史:大久保徳明(陸地測量部長)
石橋 蓮司:岡田佐吉(館山温泉宿主人)
國村  隼:矢口誠一郎(陸軍参謀本部中佐)
井川比佐志:佐伯永丸(芦峅寺衆総代)
夏八木 勲:行者

映画の最後に、「この作品を原作者・新田次郎に捧ぐ」と言った意味の言葉がでていて、
”仲間たち”として、この映画に携わった人たちの名前がずらりと紹介されていた。

こんなところも感動させます。

☆☆☆