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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「サイドカーに犬」(2007)・・・竹内結子がいいです。</span>

サイドカーに犬」(2007)が公開された当初、そのタイトルから動物映画かと思い、あまり好みでないこともあって、見過ごしていましたが、最近の竹内結子の映画の面白さ(「ジェネラル・ルージュの凱旋」「なくもんか」など)に興味倍増、過去の作品を見ているところで、見てみました。犬はほとんど、登場しません(笑)。

映画のはじめに「ミムラ」が登場するので、DVDを間違えたかと思いました(爆)。


不動産会社に勤める薫(ミムラ)は、ある朝突然、1週間の有給休暇をとった。

馴染みの釣堀で釣り糸をたらしながら、ふと、父が会社を辞め、母が家を出て行った数日後のことを思い出した。それは、20年以上も前のことだった。

物語は回想形式で描かれ、薫のナレーションで紹介されていく。

ヨーコさん(竹内結子)という女性が家に来るようになったときのことである。たばこをスパスパ吸い、いつも自転車で夕方やってきては、夕食を作って、どこかへ去っていく。夕食には、「エサ」と言って麦チョコを食べさせる、破天荒な人だった。

薫は、子供とはいえ、対等に向き合って話をしてくれるヨーコさんを好きになっていく…。


竹内結子が、ぶっきらぼうだが、愛情深いヨーコを颯爽と演じている。

ヨーコを慕う子供時代の薫を演じたのは、松本花奈。小学4年生の役で、大人の世界に憧れながらも、まだ遠くから覗いている年頃。


時代は昭和50年代の後半。


ヨーコが読んでいる本は「ヴィヨンの妻」であり、薫の父親がどこからか、「パックマン」のテーブルゲーム機の中古品を家に持ち込んでくる。

テレビに映るのは、巨人のピッチャー江川。

時代背景があちこちに出てくる。

百恵の家が近いから見てみる?と薫にたずねるヨーコ。「きっと真っ赤なポルシェが止まって
いるはず」と。

自販機の前で、「コーラは歯が溶ける」と親に言われたという薫に、試してみたらとコーラを買って飲ませるヨーコ。結果的に、歯が抜けてしまうことになる薫(爆)。コカ・コーラから、反発はないか心配です(笑)。


突然、家を出て行ってしまった薫の母だが、「お母さんがいなくなってさびしい?」と聞くと「わからない」と答える薫。「ハードボイルドな女だねえ、薫は」というヨーコ。


サイドカーに犬」というのは、薫が父親と一緒に車に乗っているときに見た光景でもあり、実際に自分がサイドカーに乗せてもらったこともあるところから来ている。


ヨーコが、「薫は、ほかの人に命令して従わせるのがいいか、それとも、ひとの隣にいる犬のような存在がいいか」と聞くシーンもある。「どちらかわからない」とこたえる薫。


ヨーコに自転車の乗り方を教えてもらったときのこと。ヨーコがふくらはぎを
薫にさわらせ、この硬さは自転車にいつも乗っているからだという。

小さい頃、両親の離婚で別れ離れになった弟から結婚式の招待状が届く。昔話に戻ったとき、弟からヨーコの住んでいたあたりの住所を知らされて、自転車で、近くに行ってみる薫。結局、見つからなかったが、自転車で、自分の硬いふくらはぎをおさえて「(ヨーコと同じように)今も自転車に乗っているよ」とつぶやく薫だった・・・。


竹内結子が、少しくだけたなかにも、ほんわかな雰囲気があって、この映画もなかなかです。



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