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<span itemprop="headline">映画「落語娘」(2008)・・・ミムラが落語に挑戦、大奮闘!</span>


「絶対、真打になる!」と、12歳の時に落語に目覚めて以来、大学の落研で学生コンクールを総なめにしてプロの門をたたいた香須美。拾ってくれたのは奇行三昧で知られる業界の札付き・三々亭平佐だった。

こども時代の香須美の落語もうまいのに驚く。

成長してからも一度も稽古をつけてくれないばかりか、不祥事を起こしてしまって、寄席にも出入り禁止状態。そんな破天荒な師匠にTV局から、これまで演じた者が必ず命を落とすという呪われた演目「緋扇長屋」に挑む話が舞い込込んでくるが・・・。


日本の伝統芸能である「落語」をテーマに、その世界に単身飛び込んで青春を賭けた女性(ミムラ)と、落語界の異端児と呼ばれた師匠(津川雅彦)の物語。落語界の知られざる裏事情、さまざまな演目、特にいわくつきの「緋扇長屋」にまつわるエピソードなどがクライマックスとして登場し、落語の観客になった気分で楽しめる作品。


マキノ雅彦として落語をモチーフとした映画「寝ずの番」を監督した津川雅彦が、禁断の落語として封印されていた出し物に挑戦し、本物の噺家かと思わせるようなクライマックス・シーンは見もの。


しかし、この映画の最大の見所は、相当に訓練したと思わせるミムラの落語シーン。有名な「寿限無」などの演目を見事に披露している。


ミムラといえば、2003年、テレビドラマ「ビギナー」のヒロインオーディションで合格し女優デビューをしたが、新人と思ったらもう6年も経つ。「落語娘」はミムラの代表作になったに違いない。


ちょうど、きょうミムラも出演している「サイドカーに犬」を見たところ。


呪われた噺(はなし)に挑むことになった異端の師匠と、その弟子である女前座の奮闘をユーモラスに描いた人間ドラマ。共演には、益岡徹、落語家の春風亭昇太らがそろい、笑いと涙の物語を盛り上げている。


念願の落語の世界に飛び込んだ香須美(ミムラ)は、落語界では、女であるというだけでハンデがあるのに加えて、師匠は落語界の問題児。しかし、逆風にもまれながら女前座として日々奮闘していた。ある日師匠の平佐(津川雅彦)が突然、呪われた噺(はなし)「緋扇長屋」に挑むと宣言。周囲が騒然とする中、心配する香須美は信念を曲げようとしない師匠の心に共感していくのだった。


ミムラのための映画だったかもしれないほど、いきいき演じていた。津川は、ベテランの味で、名人芸だった。


☆☆☆(お勧めです)