実は、このブログのタイトルのfpdの「映画スクラップ貼」の「貼」は、”黒革の手貼”からとったものだった(笑)。
銀座のバー、クラブで頂点を目指す、すさまじいまでの執念。
「頂点に到達しなければ意味がない」
カルネには、男に捨てられ、途方にくれているところを元子が拾った、山田波子(釈由美子)などをホステスとして加え、カルネの経営は順調な滑り出しを見せる。しかし、波子はカルネの常連客の楢林譲治(小林稔侍)と深い仲になり、楢林から金を引き出して、「カルネと同じビルに自分も店を出す」と言い出すのだった・・・。
銀座で、バーを経営し、次々と策略をめぐらして、次のターゲットを得るために”資金”を恐喝まがいで得ていく“悪女”役は、米倉の独壇場。怖っ~!(笑)。
カネと欲望渦巻く清張の原作も読んだが、ドラマのほうが面白いかも。このドラマ、初期のころは山本陽子が主演だったが、今回のドラマでも、老舗のベテラン・ママとして登場している。陰謀、策略、果てしない欲望、裏切りの中で、最後に笑うのは・・・。
出演:
- 安島富夫:仲村トオル ・・・代議士秘書。長谷川の後援を得て、政界進出をもくろんでいる。元子と恋に落ちるが、スキャンダルを嫌う長谷川に交際を禁止され、恋と野心の狭間で悩む。
- 山田波子:釈由美子 ・・・クラブ「カルネ」のホステス。元子に拾われた恩を忘れて、元子に反旗を翻す。独立が失敗した後も、元子に復讐する機会をねらっている。
- 中岡市子:室井滋 ・・・楢林美容外科クリニック婦長。楢林の愛人。自分を捨て、波子に走った楢林に復讐するため、元子に協力するが、自分もまた元子に利用されていたことに気づき、楢林のもとに帰っていく。
- 村井亨:渡辺いっけい ・・・元子が勤めていた銀行の支店次長。元子の横領のために、銀行を辞めるはめになり、その後は長谷川のもとで働きながら、元子に復讐する機会をうかがっている。
- 紺野澄江:吉岡美穂 ・・・クラブ「カルネ」のホステス。元子に憧れて、カルネに入店する。元子に頼まれ、橋田を篭絡する。
- 岩村叡子:山本陽子・・・老舗クラブ「燭台」のママ。銀座ではご意見番的存在で、元子の師匠ともいうべき人物。元子に「分相応」な生き方をするよう忠告する。かつては長谷川の愛人だった。
- 橋田常雄:柳葉敏郎・・・橋田医科進学ゼミナール理事長。元子に惚れ、元子を自分のものにしようとするが、逆に弱みを握られ、ゆすられる。そのため、元子に激しい怒りを感じている。
- 長谷川庄司:津川雅彦 ・・・総会屋。政財界に隠然たる影響力を持つ。安島に期待し、安島を一人前の政治家に育てようとしている。一方、元子にも興味を持ち、元子を手にいれようとする。
- 楢林謙治:小林稔侍 ・・・楢林美容外科クリニック院長。高名な美容外科医。大の女好きで、波子にいれあげ、波子に店を持たせようとする。