fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「黒革の手帖」(ドラマ:2004年、全7話、米倉涼子主演)</span>

 
松本清張原作の「黒革の手帖」。これまでに何度もドラマ化されているが、ほとんど見ているはず。「手帳」だったり「手帖」だったりするが、2004年版の米倉涼子版は、「手帖」。
 
               
 
実は、このブログのタイトルのfpdの「映画スクラップ貼」の「貼」は、”黒革の手貼”からとったものだった(笑)。
 
米倉涼子の代表作となった「黒革の手帖」(全7話)。
 
銀座のバー、クラブで頂点を目指す、すさまじいまでの執念。
「頂点に到達しなければ意味がない」
 
銀行員・原口元子(米倉涼子)は、勤務先の銀行から1億2000万円を横領する。元子は架空名義預金者のリストが記された”黒革の手帖”と引き換えに、銀行に横領を不問に付させることに成功する。
 
やがて、銀座の老舗クラブ「燭台」のママ・岩村叡子(山本陽子)のもとで銀座での生き方のイロハを学んだ元子は横領した金を元手に、銀座に「カルネ」(仏:carnet 手帖)という名のクラブを開くが・・・。
 
カルネには、男に捨てられ、途方にくれているところを元子が拾った、山田波子(釈由美子)などをホステスとして加え、カルネの経営は順調な滑り出しを見せる。しかし、波子はカルネの常連客の楢林譲治小林稔侍)と深い仲になり、楢林から金を引き出して、「カルネと同じビルに自分も店を出す」と言い出すのだった・・・。
 
銀座で、バーを経営し、次々と策略をめぐらして、次のターゲットを得るために”資金”を恐喝まがいで得ていく“悪女”役は、米倉の独壇場。怖っ~!(笑)。
 
カネと欲望渦巻く清張の原作も読んだが、ドラマのほうが面白いかも。このドラマ、初期のころは山本陽子が主演だったが、今回のドラマでも、老舗のベテラン・ママとして登場している。陰謀、策略、果てしない欲望、裏切りの中で、最後に笑うのは・・・。
   
出演:
  • 原口元子:米倉涼子 ・・・クラブ「カルネ」のママ。冴えない銀行員だったが、黒革の手帖の存在を知って、大金の横領を決意し、銀座にクラブを開店する。銀座でのしあがるべく策略をめぐらす。
  • 安島富夫:仲村トオル ・・・代議士秘書。長谷川の後援を得て、政界進出をもくろんでいる。元子と恋に落ちるが、スキャンダルを嫌う長谷川に交際を禁止され、恋と野心の狭間で悩む。
  • 山田波子:釈由美子 ・・・クラブ「カルネ」のホステス。元子に拾われた恩を忘れて、元子に反旗を翻す。独立が失敗した後も、元子に復讐する機会をねらっている。
  • 中岡市子:室井滋 ・・・楢林美容外科クリニック婦長。楢林の愛人。自分を捨て、波子に走った楢林に復讐するため、元子に協力するが、自分もまた元子に利用されていたことに気づき、楢林のもとに帰っていく。
  • 村井亨:渡辺いっけい ・・・元子が勤めていた銀行の支店次長。元子の横領のために、銀行を辞めるはめになり、その後は長谷川のもとで働きながら、元子に復讐する機会をうかがっている。
  • 紺野澄江:吉岡美穂 ・・・クラブ「カルネ」のホステス。元子に憧れて、カルネに入店する。元子に頼まれ、橋田を篭絡する。 
  • 岩村叡子:山本陽子・・・老舗クラブ「燭台」のママ。銀座ではご意見番的存在で、元子の師匠ともいうべき人物。元子に「分相応」な生き方をするよう忠告する。かつては長谷川の愛人だった。
  • 橋田常雄:柳葉敏郎・・・橋田医科進学ゼミナール理事長。元子に惚れ、元子を自分のものにしようとするが、逆に弱みを握られ、ゆすられる。そのため、元子に激しい怒りを感じている。
  • 長谷川庄司:津川雅彦 ・・・総会屋。政財界に隠然たる影響力を持つ。安島に期待し、安島を一人前の政治家に育てようとしている。一方、元子にも興味を持ち、元子を手にいれようとする。
  • 楢林謙治:小林稔侍 ・・・楢林美容外科クリニック院長。高名な美容外科医。大の女好きで、波子にいれあげ、波子に店を持たせようとする。