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<span itemprop="headline">★訃報:俳優・津川雅彦(「狂った果実」「マルサの女」)、死去。78歳。</span>


俳優の
津川雅彦今月4日亡くなっていたことが7日、分かった。78歳だった。今年27日、妻の朝丘雪路(享年82)が亡くなり、520日に会見し「彼女を残すよりはいい結果になった」と悼んだのが、最後の公の場となった。まさに、妻を追うように、亡くなった
 
津川雅彦父は澤村国太郎、母はマキノ智子、兄は長門裕之、祖父は牧野省三という芸能界の”華麗なる一族”の一家に生まれた。


子役として数本の映画に出演した後、石原慎太郎のすすめで、石原裕次郎の弟役で、1956年の映画「狂った果実」に出演し本格デビュー。一躍、日活のスターとなった。

津川雅彦といえば、1962年のテレビ版の「君の名は」(1962年10月2日から1963年10月13日まで、フジテレビ系列で放映)が印象にのこる主演の後宮春樹(あとみや・はるき)を演じた。このドラマで一気に二枚目としてブレイクした。

今の風貌からは想像できない二枚目俳優というのが原点だった。
ただ、映画界で成功するには、顔がいい分だけ、4倍努力をしないといけないと叔母沢村貞子からアドバイスされたという。

 
マルサの女」(1987)ミンボーの女」(1992マルタイの女」(1997、伊丹監督の遺作)など故伊丹十三監督作品の常連として活躍。

2006年には祖父の姓を冠した「マキノ雅彦」名義で「寝ずの番」を初監督。中井貴一のコメディアンとしてのセンスを見抜いての主役抜擢だったが、滑稽映画の極致のような作品だった。


                「後妻業の女」で大竹しのぶ(左)と。

近年の作品では「0.5ミリ」〈2014)「ソロモンの偽証」(前編・後編、2015)「後妻業の女」などがある。晩年は、悪役や好色ジジイなど好々爺の役などさまざまな役が多く、名脇役だった。
 
またまた昭和が遠のいた印象。


■主な映画出演作品(抜粋):
(子役時代は省略)
狂った果実(1956年、日活)
夏の嵐(1956年、日活)
春の抗議(1957年、日活)
今日のいのち(1957年、日活)
月下の若武者(1957年、日活)
十七才の抵抗(1957年、日活)
危険な年齢(1957年、日活)
江戸の小鼠たち(1957年、日活)
禁じられた唇(1958年、日活)
明日の太陽(1959年、松竹)
二度とこないぞ青春は(1960年、松竹)
朱の花粉(1960年、松竹)
波の塔(1960年、松竹)
バナナ(1960年、松竹)
伊豆の踊子(1960年、松竹)
太陽の墓場(1960年、松竹)
日本の夜と霧(1960年、松竹)
ろくでなし(1960年、松竹)
暴れん坊三羽烏(1960年、松竹)
悪人志願(1960年、松竹)
旗本愚連隊(1960年、松竹)
図々しい奴(1961年、松竹)
引越やつれ(1961年、松竹)
あの波の果てまで 前篇・後篇・完結篇(1961年、松竹)
千客万来(1962年、松竹)
酔っぱらい天国(1962年、松竹)
 空と海の結婚(1962年、松竹)
三人娘乾杯!(1962年、松竹)
愛と悲しみと(1962年、松竹)
残菊物語(1963年、松竹)
舞妓と暗殺者(1963年、大映
100万人の娘たち(1963年、松竹)
魚河岸の旋風娘(1963年、松竹)
江戸無情(1963年、大映) - 名越兵馬 役
次郎長三国志(1963年、東映
続・次郎長三国志(1963年、東映
さまざまの夜(1964年、松竹)
モンローのような女(1964年、松竹)
いれずみ突撃隊(1964年、東映
明治侠客伝 三代目襲名(1965年、東映
昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966年、東映
喜劇 駅前弁天(1966年、東宝
氷点(1966年、大映
男の顔は切り札(1966年、松竹)
昭和残侠伝 血染めの唐獅子(1967年、東映
砂糖菓子が壊れるとき(1967年、大映
キューバの恋人(1969年、日本・キューバ合作)
日本侠客伝 花と龍(1969年、東映
日本残侠伝(1969年、日活)  
悪名一番勝負(1969年、大映
女賭博師花の切り札(1969年、大映) 
玄海遊侠伝 破れかぶれ(1970年、大映) 
女組長(1970年、大映
昭和残侠伝 死んで貰います(1970年、東映
日本女侠伝 血斗乱れ花(1971年、東映) 
花心中(1973年、松竹) 
どてらい男(1975年、東宝
春琴抄(1976年、東宝) 
天使を誘惑(1979年、東宝) 
マノン(1981年、東宝) 
ザ・レイプ(1982年、東映) 
時代屋の女房(1983年、松竹)
迷走地図(1983年、松竹)
お葬式(1984東宝
夜汽車(1987年、東映
マルサの女(1987年、東宝
別れぬ理由(1987年、東映
永遠の1/2(1987年、東宝
マルサの女2(1988年、東宝
郷愁(1988年、ATG)
ガラスの中の少女(1988年、東映
せんせい(1989年、松竹)
善人の条件(1989年、松竹)
桜の樹の下で(1989年、東映
あげまん(1990年、東宝
極道の妻たち 最後の戦い(1990年、東映
天と地と(1990年、東映
幕末純情伝(1991年、松竹)
いつかどこかで(1991年、東宝
ありふれた愛に関する調査(1992年、アルゴプロジェクト)
墨東綺譚(1992年、ATG)
ミンボーの女(1992年、東宝
課長島耕作(1992年、東宝
女ざかり(1994年、松竹)
忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994年、松竹)
集団左遷(1994年、東映
必殺!主水死す(1996年、松竹)
スーパーの女(1996年、東宝
新・居酒屋ゆうれい(1996年、東宝
マルタイの女(1997年、東宝
学校の怪談3(1997年、東宝
緑の街(1998年、ファー・イースト・クラブ)
Looking For(1998年、近代映画協会
絆 -きずな-(1998年、東宝
ショムニ(1998年、松竹)
おもちゃ(1999年、東映
生きたい(1999年、日本ヘラルド映画
Nile ナイル(1999年、東映
ゴジラモスラキングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年、東宝
ムルデカ17805(2001年、東宝
RED SHADOW 赤影(2001年、東映
許されざる者(2003年、シネマパラダイス)
バトル・ロワイアルII 鎮魂歌(2003年、東映
いつかA列車に乗って(2003年、シネマクロッキオ)
油断大敵(2004年、ゼアリズエンタープライズ=ケングルーヴ)
新・日本の首領(2004年、シネマパラダイス)
渋谷物語(2005年、東映
劇場版ナニワ金融道 灰原勝負!起死回生のおとしまえ!!(2005年、アートポート)
欲望(2005年)
 THE 有頂天ホテル(2006年、東宝
 燃ゆるとき(2006年、東映
雪に願うこと(2006年、ビターズ・エンド)
デスノート / デスノート the Last name(2006年)
愛の流刑地(2007年、東宝
蒼き狼 〜地果て海尽きるまで〜(2007年、松竹)
大帝の剣(2007年、東映
The焼肉ムービー プルコギ(2007年、ファントム・フィルム
怪談(2007年、松竹)
相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン(2008年、東映
落語娘(2008年、日活)
風が強く吹いている(2009年、松竹)
ジャイブ 海風に吹かれて(2009年、ダゲレオ出版
カケラ(2010年、ピクチャーズデプト) 
ラムネ(2010年、エイベックスエンタテインメント)
交渉人 THE MOVIE タイムリミット高度10,000mの頭脳戦(2010年、東映) 
一枚のハガキ(2011年、東京テアトル
セイジ -陸の魚-(2012年、ギャガ / キノフィルムズ
ラーメン侍(2012年、ティ・ジョイ
ウルトラマンギンガ 劇場スペシャ(2013年、松竹) 
ウルトラマンギンガ 劇場スペシャウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!(2014、松竹) 舞妓はレディ(2014、東宝
0.5ミリ(2014年、彩プロ)
救いたい(2014年、AMGエンタテインメント) 
ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015、松竹) 
陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-(2015年、GRAND KAFE PICTURES) 
ゆずの葉ゆれて(2016年、エレファントハウス) 
後妻業の女(2016年8月27日、東宝) 
たたら侍(2017年5月20日LDH PICTURES) 
HIGH&LOW THEMOVIE2 END OF SKY (2017年、東宝
HIGH&LOW THE MOVIE3 FINAL MISSION (2017年、東宝
鳩 Pigeon(アジア三面鏡2016:リフレクションズ)(2018年10月12日、国際交流基金


 
ご冥福を祈ります。
 
 
  
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