「燃ゆるとき」(2006)は、食品会社をモデルにした高杉良・原作の企業ドラマで、
興味しんしんの映画だった。これも気になっていた映画の1本で、昨日見ましたが、最近は
”日本映画の面白さ再発見の旅”の途上です(笑)。
興味しんしんの映画だった。これも気になっていた映画の1本で、昨日見ましたが、最近は
”日本映画の面白さ再発見の旅”の途上です(笑)。
日本のカップ麺の会社がアメリカに進出して、現地に受け入れられるカップ麺作りに命をかける社員の姿や、現地の社員はがんばっても幹部になれないことから組合をつくる動きがあり、これを阻止しようとする会社と従業員の闘いや、日本的な経営と地元の摩擦など社会派・企業映画で、サラリーマンにとっては、共感できる映画だ。
アメリカ大陸にも拠点を置く食品会社・東輝水産は、安価な新商品を売り出す韓国製などアジア各国の企業に押され気味。工場再建の必要性から社長と現地法人の社長の命で単身渡米した資材担当・川森(中井貴一)は、さっそく再建に着手する。
工場長は、着任早々の川森に「ここはスラムだ」という。
社員はあらゆる人種のるつぼ。そんな中でコスト削減のため、人員削減を強行するが・・・。
80年代から90年代。
アメリカ市場の様々なルールを知らなかった「うぶな」日本企業。悪質な投資会社によるセクハラの仕掛けなど、何度も煮え湯を飲まされながらも、果敢に立ち向かっていく熱血企業ドラマである。
アメリカ市場の様々なルールを知らなかった「うぶな」日本企業。悪質な投資会社によるセクハラの仕掛けなど、何度も煮え湯を飲まされながらも、果敢に立ち向かっていく熱血企業ドラマである。
M&A(企業買収)や、高額報酬(1時間当たり300ドル)の弁護士、合理主義、日本企業の家族主義などとは相容れないドライさなどが描かれる。
中井貴一は、TV の「ふぞろいの林檎たち」を見たあとは、劇場で数本見たが、あの生真面目な性格のイメージで、とんでもないコメディで腹から笑った「寝ずの番」で、最高の演技を見せ、"企業戦士“の象徴のような「燃ゆるとき」は気になっていた映画。クライマックスの感動的なスピーチが印象的だ。
中井のアメリカのアシスタント役のサマンサ・ヒーリーという女優は、生活苦(旦那がぐうたらのギャンブラー)の中で、M&A会社からの誘いで、上司である中井をセクハラで訴えるという苦渋の選択をするが、後に会社・社員のミーティングで真相を語るシーンがあるが、最大の見所となって迫力がある。なかなかいい女優さんです(笑)。
☆☆☆