映画は昨年の2月に、わずか16日間で撮影。
どうりで、メリハリやパンチがやや足りなかったようだ。
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大御所鑑定士・棚橋清一郎(近藤正臣)に一杯食わされ、人生の出端を挫かれた
2人は結託。“幻の利休の茶器”を仕立て上げ、仕返しついでに一攫千金を目論む。
ところがそれが、家族や仲間、大御所鑑定士、さらには文化庁までも巻き込む大騒動に発展し・・・。
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騙したつもりがだまされて・・・という展開はおもしろい。
「スティング」のような仕組まれた大芝居に似たところもちらほらとあったり、飽きさせなかったのはよかった。骨董品などの値付けはあってないようなものか。近づかないほうがいいようだ(笑)。
外国人の怪しいバイヤーも登場。日本の文化を外国に奪われてなるものかと、文化庁が待ったをかけようとするのだが・・・。
バーのマスターの木下ほうかなど、欲に目がくらんだ輩が、それぞれの得意な分野を持つ仲間とグルになって偽物(贋作)作りに精を出し、素人や専門家を騙そうとするのだが、果たして成功するのか・・・。
最後の最後に「その後」の追加ショットが流れるので、明るくなるまで席を離れないほうがいい。主人公の2人のそれぞれの子供の結婚式に、新郎に裏切られたと包丁をもって花嫁姿で登場するのが御年47歳とは思えない堀内敬子というのが驚きだった。これも狂言の一つだったのだが・・・。
中井貴一は、口八丁手八丁など、やはりこうしたとぼけたようなコメディが似合うようだ。気楽に見られる映画。
★★ (辛口)
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