「狼たちの午後」(1975)の原題は、Dog Day Afternoon。
「dog day」とは、盛夏、土用、夏の暑い時期のことで、”夏真っ盛りの午後”をいう。
監督は、名匠シドニー・ルメット。
監督は、名匠シドニー・ルメット。
1972年8月、ニューヨーク・ブルックリンで起きた実話を映画化した。
3人の男が、銀行強盗を目的に、閉店の間際のチェースマンハッタン銀行に入ってくる。
あっという間に警察に包囲され、銀行員たちを人質に取り、長く熱い午後が始まる。
ジリリンと鳴るダイヤル式電話。
白黒ポータブルテレビに映し出される実況中継など、ハイテク機器のない時代。
白黒ポータブルテレビに映し出される実況中継など、ハイテク機器のない時代。
刑事(チャールズ・ダーニング)が、交渉にやってくる。
交渉は、直接ソニーが外に出て警察と行うが、人質の命がかかっているため
警察もうかつには手出しができない状況。
警察もうかつには手出しができない状況。
警察の不手際が目立つことから、周りを囲む野次馬たちはあっという間に
ソニーをヒーロー扱いしてしまう。
ソニーをヒーロー扱いしてしまう。
ソニーがなぜ銀行強盗に及んだのか、徐々に明らかに。
それは、両親、妻と2人の子供、そしてもう1人の"妻"・・・という家族たちのためだった。
とくにイライラして、動き回ったり、瞳の動きだけで細かな感情の動きを
現すなど、演技力のすごさを見せていた。
現すなど、演技力のすごさを見せていた。
登場人物全員がカッコ悪く、人間くさいのが、この映画の魅力だったかもしれない。
アル・パチーノの役者ぶりを再認識した映画だった。
☆☆☆☆