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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ブレイキング・イン」(原題: Breaking In、2019)を見る。

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ブレイキング・イン」(原題: Breaking In、2019)を見る。監督は「マトリックス」3部作などで助監督を務め「Vフォー・ヴェンデッタ」(2006)でデビューしたジェームズ・マクティーグ。ほかに「サバイバー」(2015)などがある。主演はテレビシリーズ「LA's FINEST/ロサンゼルス捜査官」などのガブリエル・ユニオン

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セコムとアルソックで凝り固めたようなセキュリティ万全の要塞のような豪邸が舞台。何エーカーもある森に囲まれた広大な敷地の中で、強盗一味と子供二人を人質に取られた母親が戦うスリラー。

元警察官でもFBIでもない普通の主婦が、凶悪犯4人を相手に、人質となった二人の子供を助けだすために一人で戦うというのも相当無理があるが、強盗一味がバラバラというのもあって、相手の弱みを武器に対等に戦う姿が描かれ、肝っ玉母さんぶりを見せる。

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主婦のショーン・ラッセル(ガブリエル・ユニオン)は、疎遠だった実業家の父が交通事故で亡くなり、遺産整理のために娘のジャスミンと息子のクローバーとともにかつてショーンも住んでいたウィスコンシン州の湖畔の邸宅へと向かう。

たどり着いたショーンたちだったが、そこには父親の隠し財産を狙う4人の強盗たちがいて、タイミング悪く居合わせてしまう。

厳戒なハイテク・セキュリティ・システムを利用され、子供たちを人質に取られ、更に電話線を切られたショーンだったが、子供たちを助け出すために、ひとり決死の反撃を始める。

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ストーリー自体に新鮮味はないが、密室劇の面白さがあり、ハラハラさせられるシーンは多い。一味のリーダー格の男は、冷静を装うが、仲間の一人は狂暴で、簡単に人を殺してしまう。別の一人は、子供や母親の命まで奪うことはないだろうと気乗りがしない弱さを見せる。

そんなにもセキュリティがしっかりしていて、電源も落とされたりしているのに、犯人たちは30分で警察が来るだろうとわかっていても、一行に警察が来る気配がない。不動会社の女性社員が、巻き込まれて簡単に殺されてしまったり、あれあれという展開もあるが、犯人グループは、全員が死んでしまう。一家は助かるが、サイレンの音だけ聞こえてエンディング。

ジョディ・フォスターが、娘を守るために強盗と闘う強い母親を演じた「パニック・ルーム」(2002)ほどの傑作とは程遠いが、時間つぶしにみるには90分でいいかもしれない。