写真:(上から)「バージニアウルフなんかこわくない」「卒業」「キャッチ22」「クローサー」
マイク・ニコルズ監督
マイク・ニコルズ(Mike Nichols、1931年11月6日~)は、1966年の「バージニアウルフなんかこわくない」がデビュー作。二組の夫婦の葛藤、憎悪を描いたが、この映画で、エリザベス・テーラーはアカデミー賞主演女優賞を獲得した。
マイク・ニコルズの作品は、よく4人の登場人物(二組の男女)が登場する。
今にして思えば、「愛の狩人」「クローサー」もそうだった。
ニコルズ監督は、翌年の第2作目の「卒業」で早くもアカデミー賞監督賞を受賞した。
時に35歳の若さだった。
この「卒業」こそ、ダスティン・ホフマンが大スターの階段を上る第一歩だった!
共演のキャサリン・ロスのつぶらな大きな瞳と涙は忘れがたい。
音楽は、サイモンとガーファンクルで、映画と音楽は大ヒット。
中でも、「スカボロー・フェア」は、メロディーの美しさが感動的。
ハーモニーがすばらしい「サウンドオブサイレンス」、さらに「ミセス・ロビンソン」
・・・。
青春映画の傑作の1本であることは間違いないと思う。
その後の「キャッチ22」が、これまた戦争ブラック・コメディ。
アラン・アーキン(「暗くなるまで待って」)のほか、オールスターキャストで
とんでもないキャラクターの俳優が総出演だった。
「キャッチ22」の紹介記事はこちら:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/35462111.html
3年前の「クローサー」の原型ではないかとも思われる「愛の狩人」では、
ジャック・ニコルソン、アン・マーグレットなどが出演して話題となった。
「ワーキング・ガール」は、ニューヨークで働く普通のOL(メラニー・ウリフィス)が、
女上司(シガニー・ウイーバー)がスキーでけがをし、骨折入院している間に、そのポジションを
奪ってしまう物語。ハリソン・フォードも出演していたが、当時は気づかなかったが、
ケヴィン・スペーシー、アレック・ボールドウインなども出演している。
「クローサー」は、ジュリア・ロバーツ、ナタリー・ポートマン、クライブ・オーウエン、
ジュード・ロウの4人が出演したが、ポートマンが光った。
最新作の「チャーリー・ウイルソンズ・ウオー」では、再びジュリア・ロバーツと組み、
トム・ハンクスが主演している。
作品本数は、40年の経歴の割には、少ないほうだが、話題作は、結構多い。
ニコルズ=「卒業」のイメージが強い。
マイク・ニコルズ監督の主な作品:
1966 「バージニア・ウルフなんかこわくない」( Who's Afraid of Virginia Wolf?) ☆☆☆
1967 「卒業」(The Graduate) ☆☆☆☆
1970 「キャッチ=22」(CATCH-22) ☆☆☆☆
1971 「愛の狩人」(Carnal Knowledge) ☆☆☆
1973 「イルカの日」(The Day of the Dolphin) ★
1983 「シルクウッド」(Silkwood)
1986 「心みだれて」(Heartburn)
1988 「ブルースが聞こえる」(Biloxi Blues)
1988 「ワーキング・ガール」(Working Girl) ★★
1990 「ハリウッドにくちづけ」(Postcards from the Edge)
1991 「心の旅」(Regarding Henry)
1996 「バードケージ」(The Birdcage)
1998 「パーフェクト・カップル」(Primary Colors) ★★
2004 「クローサー」(Closer)★★
2007 「チャーリー・ウイルソンズ・ウオー」★