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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">監督②「ピーター・ボグダノビッチ」</span>





この「監督」書庫の第二番目に登場するのは、ピーター・ボグダノヴィッチ(Peter Bogdanovich)監督。1939年7月30日生まれなので、68歳とまだまだ現役。

ニューヨーク州出身で、名前からしてどこかと思ったらセルビア及びユダヤ系のアメリカ人。

子供の頃から映画狂だったそうで、年間400本の映画を見たこともあったという。
演技を学んで、舞台やテレビに役者として出演下のちに、映画批評を書いたりオフ・ブロードウェイを
手がけ、1968年に映画監督としてデビュー。


ボグダノビッチ監督を一躍有名にしたのが1971年の「ラストショー」(The Last Picture Show)で、この映画はアカデミー賞にノミネートされ、惜しくも監督賞は獲得しなかったものの、俳優陣がすばらしく、クロリス・リッチマンが助演女優賞ベン・ジョンソン助演男優賞(渋い!)と「助演」賞を独占した。


重厚な脇役に囲まれて、共感を呼んだのは、若き日のジェフ・ブリッジス、ティモシー・ボトムズシビル・シェパードら。とくにシビル・シェパードの上品な美しさが印象的だった。

(紹介記事は、こちら:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/30798134.html)

「ラストショー」では寂れゆく小都市の映画館が舞台で、青春をノスタルジックに描いていたが、閉館する劇場で最後に上映された映画(=The Last Picture Show)が「赤い河」だった。監督が、ジョン・フォードを尊敬していたことで、この映画を選んだものといわれている。


ボグダノヴィッチ監督が、「ラストショー」で青春映画を撮ったが、その後にあっと驚かせた作品が「おかしなおかしな大追跡」(原題:What’s Up, Doc?)だった。

これは、当時、「ある愛の詩」で人気絶頂だったライアン・オニールバーブラ・ストライサンドが共演した、最高におもしろい「ドタバタ喜劇」だった。4人のまったく別人が、同じ形のスーツケースを持っていたところが笑わせ、ひょんなことからそれが取り違えられて、大騒動が始まる。

映画ファンには、たまらないシーンがある!(笑)

飛行機の中で、少々意気消沈しているオニールにストライサンドが言うせりふ!!

愛とは決して後悔しないことね!」
オニールが応えて言うせりふ。

「バカなせりふだ!」

当時大流行した「ある愛の詩」の名せりふをしゃべった人間に、ストライサンドが 目をぱちくり
させて“ウインク”していうのだから、抱腹ものだった。

なんという遊び心!(爆)。こんなところにも映画の面白さがある。

タイトルの「What's Up, Doc?」(どっしたの、先生?)というせりふが映画の中で
出てくるので、聞き漏らさないで下さい。

(記事はこちら:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/34798597.html

ブログのmorebonesさんも、中学生で、「デートで見た」という映画らしい(笑)。

ペーパームーンでは、ライアン・オニール、娘のテータム・オニールの親子が共演。

テータムが、アカデミー賞史上、最年少の11歳で「助演女優賞」を獲得して、完全に「おやじ」を食ってしまった演技に圧倒された。

ボグダノヴィッチ監督作品(俳優出演、TV監督除く):

1968 「殺人者はライフルを持っている!」
1971 「ラストショー」(☆☆☆☆)
1972 「おかしなおかしな大追跡」(☆☆☆☆)
1973 ペーパームーン(☆☆☆☆)
1976 「ニッケルオデオン」(☆☆☆)
1981 「ニューヨークの恋人たち」(★★)
1985 「マスク」(★★)
1990 「ラストショー2」
1992 「カーテンコール ただいま舞台は戦闘状態」
1993 「愛と呼ばれるもの」
(上の緑色の3本は、甲乙つけがたい傑作です。)