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<span itemprop="headline">映画「マルサの女」(1987)と宮本信子</span>



 昨年の映画「眉山」で日本アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、その演技力が
 高く評価された宮本信子

 宮本信子の女優としての名前を一気に高めたのが、宮本の夫である伊丹十三監督の
 監督デビュー作品「お葬式」(1984年)だった。タイトルの一見暗いイメージとは裏腹に
 コミカルで意表をついた面白さだった。

 その宮本信子の存在感が、炸裂したのが、数年後の「マルサの女」(1987)をはじめとする
 「○○の女」シリーズである。強引だが、すこしとぼけたキャラはうまい。

 とくに「マルサの女」の宮本信子演ずる国税局査察部(通称マルサ)の査察官のキャラクターは、
 すばらしかった。

 1988年の日本アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞(山崎努)、主演女優賞
 (宮本信子)、助演男優賞(津川雅彦
などその年の賞を総なめだった。

 おかっぱ頭で、寝癖のついたぼさぼさ頭で、サングラス。
 人間的な魅力もあった。
 
 その一方で、暴力団地上げ屋、パチンコ店の脱税まで、容赦なく徹底して追求していくさまが
 痛快だった。

 「マルサの女2」や、「ミンボーの女」などの主演で、宮本信子の活躍が続いた。

 そして、しばらくぶりに「眉山」での好演がひかり、改めて注目された。

 日本にも、冨司純子吉永小百合をはじめ、ベテランの演技派女優が、活躍しており、
 「邦画も面白い」という認識をあらためて感じさせる。

 1997年に伊丹十三監督が亡くなるまで、作品の主役を務めた。

主な作品:
☆☆☆☆=最高、☆☆☆=お勧め、★★=DVDで十分、★=時間の無駄

お葬式(1984) ☆☆☆☆
タンポポ(1986) ☆☆☆
マルサの女(1987) ☆☆☆☆
マルサの女2(1988) ☆☆☆
あ・うん(1989)
スウィートホーム(1989)
あげまん(1990) ★★
ミンボーの女(1991)☆☆☆
大病人(1993)
ヤマトタケル(1994)
静かな生活(1995)
スーパーの女(1996)
マルタイの女(1997)
眉山(2007)

マルサの女」の映像の一部:http://jp.youtube.com/watch?v=FF52PqSQTxc