第32回日本映画批評家協会大賞授賞式が5月16日に有楽町の「国際フォーラム」で開催される。先日、ダメ元でネットで申し込んだら、1階席のかなり前列のいい席が取れた。
この賞は、映画評論家のみを選考委員にむかえた映画の賞。発起人は映画評論家の水野晴郎が務め、淀川長治、小森和子ら、当時第一線で活躍していた現役の映画批評家たちの提唱により誕生した。
水野の没後、映画界・演劇界に功績を残した人物をたたえる「ゴールデン・グローリー賞」に「水野晴郎賞」の副名称、また「ダイヤモンド賞」に「淀川長治賞」の名称が冠されている。
第32回の受賞は以下の通り。
第32回(2022年度)
- 作品賞 - 『メタモルフォーゼの縁側』
- 主演男優賞 - 中井貴一(『大河への道』)
- 主演女優賞 - 板谷由夏(『夜明けまでバス停で』)
- 助演男優賞 - 窪田正孝(『ある男』)
- 助演女優賞 - 吉岡里帆(『島守の塔』)
三宅唱監督
- 監督賞 - 三宅唱(『ケイコ 目を澄ませて』)
- 新人男優賞(南俊子賞)
- 新人女優賞(小森和子賞)
- 新人監督賞
- 編集賞(浦岡敬一賞) - ⼩林譲、⽵林亮『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
- 脚本賞 - 𠮷田 恵輔『神は見返りを求める』
- 特別賞(松永武賞) - 立川志の輔
- 特別主演男優賞 - 岡田准一『ヘルドッグス』
- ドキュメンタリー賞 - オオタヴィン『夢みる⼩学校』
- アニメーション作品賞 - 『夏へのトンネル、さよならの出口』
- アニメーション監督賞 - 湯浅政明(『⽝王』)
- ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞) - 風吹ジュン(『裸足で鳴らしてみせろ』)
- ダイヤモンド大賞(淀川長治賞) - 宮本信子(『メタモルフォーゼの縁側』)
- ワタシタチのトキワ荘賞 - 一般財団法人手塚治虫文化財団
昨年(第31回)の「作品賞」は「偶然と想像」だった。