きょうは、クリスマス・イブ。
昨日、クリスマス・イブの日を扱った映画を見た。
2年前に公開された「NOELノエル」(2004)だ。
ニューヨークのクリスマス・イヴは、年間を通じてもっとも華やかになる時期。
しかし、そんなイブを心ゆくまで楽しめない、それぞれに悩みを抱えた“憂鬱な”人々がいた、
認知症の母の看病に明け暮れる、バツイチの独身女性ローズ(スーザン・サランドン)。
婚約者の異常な嫉妬深さに悩む美しいニーナ(ペネロペ・クルス)。
彼女を愛するがゆえに、嫉妬深くなってしまう警察官のマイク(ポール・ウォーカー)。
偶然出会ったマイクに、あることから執拗につきまとう老人アーティ(アラン・アーキン)。
ローズが母のいる病院の隣室の謎の見舞客(ロビン・ウィリアムズ=カメオ出演というわけか、
クレジットには名前が出てこない!)。
最後には、ハートウオーミングな結末を迎えるが、映画の随所に、ずしりとくるものを感じさせる。
この映画でのスーザン・サランドン(ローズ)は、40歳過ぎの独身女性を演じだが、
このとき実年齢58歳というから、驚きだ。まったく年齢を感じさせない。
ローズが、街を歩いていると、偶然高校時代の同級生に出くわすシーンがある。
相手は、子供が4人、幸せな家庭を築いている様子。
「あなたは?」と聞かれたローズは、咄嗟に・・・。
“主人は、ウオール・ストリートで、弁護士をしているの。子供は、
ツインズ(双子)なの」と語る。いかにも、アメリカ的な、成功の象徴の
ような応えが面白い。
ローズが、ひょんなことから、ニーナに出会い、ニーナの婚約者が、
なにかと嫉妬深いことを伝える。
この時の英語がおもしろい。
ローズが、「(そのフィアンセは)Controlling?」と聞く。
ニーナは「そうControlling」と応えていた。字幕では「うるさい(人)」と
出ていた。
男がうるさい、というのも問題だが、日本もアメリカも、コントロール
しないと気がすまない人間がいるものかと、苦笑いしてしまう(笑)。
ペネロペは、スペインきっての大女優といわれていた頃で、美貌と、ダンスの
踊りなどで、素晴らしい動きを見せていた。
ローズは出版社で働いているが、同僚の女性社員から、ローズが言い寄られている若い男と
楽しんでしまうようにと、おせっかいにもいわれる。「それよりも、私が今欲しいのは、
コーヒーなの!」というセリフなど、日常の些細な会話が結構面白かった。
たんたんと描かれていたが、アクション映画や、サスペンス映画にはない、味わいが
この映画にはあった。(今、この映画はパソコン・テレビで流れている)
50代の女優で、活躍している中では、スーザン・サランドンは、メリル・ストリープなどと
並んでトップを走る演技派女優ではないかと思った。