↑ボンド・ガールのエヴァ・グリーン 下:シネコンで12の劇場がありました。
昨日(12月2日)から公開の「007 カジノ・ロワイヤル」を1日遅れで今日(12月3日)見てきました。
一言で、007の本来の身体を張ってのアナログ的(?)アクションの原点に戻って、なかなか良
かった、というのが印象です。
ラスト・シーンの「有名な、あの言葉」を発するために作られたのではないかとすら思いました。
そして、あの音楽とくれば、興奮します。(エンディングのクレジット・タイトルになった瞬間に
立ち上がって、音楽も十分に聞かずに帰っていった人が多かったですが、私は、最後の最後まで
残って、堪能しました。)
ジェームズ・ボンド役を、私が時間軸で見た順番は、ジョージ・レーゼンビー→ショーン・コネリー
→ティモシー・ダルトン→ロジャー・ムーア→ピアース・ブロスナン→ダニエル・クレイグということ
になります。レーゼンビーは1作で、タバコの吸殻のように「ポイ」でしたが、S.コネリー未見の
段階だったので、それなりにアクション(スキーなど)を楽しめました。やはり、ボンドは、S.
コネリーですね。これを上回るのは、ほかの役者では、無理でしょう。
ショーン・コネリーが007を降板した理由は・・・。
スパイ・アクションで一時代を築いた007シリーズに5本主演したショーン・コネリーでしたが、
「ギャラが、満足に支払われなかった」ことで第6作を降りたわけです。その6作目が代役
(ジョージ・レーゼンビーの「女王陛下の007」)で失敗し、プロデューサー側からの
要請で「これ1本限り、ギャラは100万ドル」の条件で「007 ダイヤモンドは永遠に」に
出演。
コネリーの言葉。「契約どおりに撮影が始まり、約束どおりのギャラが払われたのは、
この1本だけ(「ダイヤモンドは永遠に」)だけだ。007の仕事といったら、ハードワークで、
あいつら(=プロデューサー)はアニマルだ」(笑)というのが理由のようです。
ところで、6代目ボンドのダニエル・クレイグ。
評価は二分しているようですね(笑)。
正統派二枚目からは程遠いなどとして、辛口であり、次作で真価が問われるとするGENIEさん。
一方、かっこいい~、口説かれたら、ころりかもと女心もちらりと、絶賛する恋さん。
それぞれの感じ方でいいと思います。
私は、クレイグは確かにハンサムではないしスマートさには欠けますが、あのブルーの瞳、いかつい
フェースなどが、なんとなく、「大脱走」のスティーブ・マックィーンにかぶるところがありました
ね。(天下のS.マックィーン様と比較してくれるな、という声も聞こえそうですが、今回1作目で
は、良くがんばっていたと思います。)エヴァ・グリーンも大きな瞳と口、グラマーさなどは、
往年のクラウディア・カルディナーレに似ているなとも思ったりしました。(海辺のシーンなどは、
マックィーンとカルディナーレ=あくまで連想です=笑)。
アクションに次ぐアクションの出だし。これでなけりゃ、と思いました。基本ですね。CGではない、
生身のアクションが迫力があるのです。いつも出てくる危機一髪(発)のシーン。あの拷問のシーン
は、男しか、あの痛さはわからないでしょう(笑)。どうなることかと思いました。
コネリー、ムーア、ブロスナンの三人には、シリーズを何作も経験しているからか、ユーモア・
センスやゆとりが感じられました。クレイグはまだ、一生懸命は伝わりますが、独特のジョークや
ユーモアのセンスはまだまだかという印象でした。
クレイグとグリーンの会話の中には、センスのある大人の会話も一部でありましたが・・・、
映画の最後にあるように「ジェームズ・ボンドは、帰ってくる」とあり、次回作もクレイグで
進めているようですので、2作目にさらに期待します。
私は、「007カジノロワイヤル」は、最近のアクション映画では、良かったと評価しています。
カジノのシーンでは、相手方が強力なA(エース)の3カード(枚)を含むフルハウスとなれば、
本来絶体絶命かと思いきや、とんでもない事態になりましたね(この辺は、ポーカーを多少でも
知っていれば、わくわくですよ=爆)。ラスト・シーン、終わっても席を立たないで見てください
(笑)。あの音楽が、ずっと続きます・・・。