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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">思い出の名優⑤「マーロン・ブランド」</span>



                     ↑上:若き日の「欲望という名の電車
                      下:「ゴッドファーザー」のマフィア・ボス
 
 マーロン・ブランド(1924-2004)は、ハリウッドきっての ”トラブル・メーカー”といわれた
 ようですが、映画俳優としては、演技派という観点で見ると、トップクラスの一人ではなかったかと
 思います。(注:トラブルというのは、女性関係に関するもののようです=笑)

 舞台デビューでスタート(「ハンネルズ・ウエイ・ツー・ヘブン」(1944))。続いて「ママの思い出」
 エリアカザン演出の「欲望という名の電車」がヒット。

 映画デビューは「The Man」(1950)。

 ブランドの反骨精神をいかんなく発揮した映画として記憶に残るのは、欲望という名の電車
 (1951)「波止場」(1954、アカデミー主演男優賞受賞)、それとゴッドファーザー
 (1972、二度目のアカデミー主演男優賞=受賞拒否)の3本です。
 「欲望という名の電車」のM.ブランドは、妻ステラ(キム・ハンター)に対して暴力的な
 夫スタンレーを演じたが、ステラの姉である酒に溺れたブランチ(ビビアン・リー)に対してもその
 過去を暴くなど執拗に攻める迫真の演技は唸らせるものがありました。
 「波止場」でも当時は、ジェームス・ディーンと並んで、屈折した青年像を描き出した。
 
 集大成というべきは「ゴッドファーザー」。49歳くらいの実年齢で、マフィアのボス、ドン・
 コルレオーネの老け役を自然に好演した。髪の毛を薄くし、オールバックにした。(宍戸錠とおなじ
 ように、口の中に綿を詰め込んで頬を膨らませたといわれる)。その作品のあと、超・超・超
 スキャンダラスな映画「ラスト・タンゴ・イン・パリ」に主演し、世間をあっといわせた。
 
 「ゴッドファーザー」におけるマーロン・ブランドの演技は、個人的にはアメリカの映画史上で
 最も印象に残る名演と考えています。私のブログは1970年代~の映画が中心となっていますが、
 そのトップ・バッターとして紹介したのが「ゴッドファーザー」でした。あらゆる意味で、
 1970年代最大級の映画ではないかと思います。
 
 主な作品
 「欲望という名の電車」 A Streetcar Named Desire (1951)
 「革命児サパタ」 Viva Zapata! (1952)
 「ジュリアス・シーザー」 Julias Caesar (1953)
 「乱暴者(あばれもの)」 The Wild One (1954)
 「波止場」 On the Waterfront(1954)
 「野郎どもと女たち」 Guys and Dolls (1955)
 「サヨナラ」 SAYONARA (1957)
 「蛇皮の服を着た男」 The Fugitive Kind (1960)
 「片目のジャック」 One-Eyed Jacks(1960)
 「戦艦バウンティ」 Munity on the Bounty(1962)
 「逃亡地帯」 The Chase(1966)
 「シエラマドレの決闘」 The Appaloosa (1966)
 「禁じられた情事の森」 Reflections in a Golden Eye (1967)
 「キャンディ」 Candy (1968)
 「ゲマダの戦い」 Burn! (1970)
 「妖精たちの森」 The Nightcomers (1971)
 ゴッドファーザー The Godfather(1972)
 「ラストタンゴ・イン・パリ」 Ultimo Tango a Parige(1972)
 「ミズーリ・ブレイク」 The Missouri Breaks (1976)
 「スーパーマン」 Superman (1978)
 「地獄の黙示録 」Apocalypse Now(1979)
 「ジェネシスを追え!」 The Formula (1984)
 「白く乾いた季節」 A Dry White Season (1989)
 「ドン・サバティーニ」 The Freshman (1990)
 「コロンブス」 Christopher Columbus: The Discovery (1992)
 「ドン・ファンDon Juan Demarco (1995)
 「D.N.A.」 The Island of Dr. Moreau (1996)
 「ブレイブ」 The Brave (1997)
 「フリーマネー」 Free Money (1998)
 「スコア」 The Score (2001)
 「スーパーマン リターンズ」 Superman Returns (2006年/アーカイブ映像)

 紹介記事は・・・
 「ゴッドファーザー」は→(http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/30603090.html?p=4&pm=l
 「ラスト・タンゴ・イン・パリ」→(http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/38188876.html?p=2&pm=l