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<span itemprop="headline">「福井総裁、米国なら投獄もの」(夕刊フジ)</span>


                        ↑ボク、辞めたくないよ

 昨日(6月29日発行)の「夕刊フジ」のコラム「もう一つの世界の読み方」を
 読んで、なるほどな、と思いました。

 日米の「法律」の違いを感じさせる(=日本の甘さ)内容でした。
 
 アメリカ人ジャーナリストによると「レギュレーター(監督すべき側)が、
 レギュレートされる側と親しくつきあって、メシを食っただけでなく、
 金までもうけさせてもらった。とんでもない話だ」と信じられないと
 いったそうです。

 監督する側が、監督される側と接触することは、アメリカでは禁忌なのだと言います。
 アメリカの日銀に相当する連邦準備制度理事会グリーンスパン前議長は、16年間の 
 在任中、個人的な友人や家族としか食事をしなかったといいます。

 監督者が監督する者と親しく会ったり利益関係を持ったりすることはアメリカでは
 れっきとした犯罪で、そのアメリカ人ジャーナリストが「日銀総裁は、辞任どころか、
 牢屋にいれるべきだ」という所以ということです。

 記事はさらに「日銀は、アメリカの連邦準備制度理事会と同じ仕事をしている。
 日本の金利や、日本円の発行額、さらには市中銀行への貸し出し条件などを決める
 最高機関である。その頂点にあって、金融機関と金融に関わる人々に目を光らせて
 いるべき総裁が、インサイダー取引で逮捕されるような人物と親しく交際していた
 だけでなく、儲けさせてもらったというのだから、ジャーナリストがあきれかえる
 のも当然なのだ」と続けています。

 福井日銀総裁は、○リックスの宮○氏と交流があり、村上ファンドのビジネスを
 応援するために投資したと明らかにしているわけで、そのジャーナリストにすれば
 「ぬけぬけと犯罪行為を告白して恥じない」ということになるわけです。

 一番問題なのは、「辞任すれば ”一件落着”となるような、日本のモラルの
 低さこそが問題としています。福井総裁の行動を罰する法律が日本にないことが世界に
 知れ渡れば、日本と日本円の地位がますます下落することは間違いない」と記事は、
 結んでいました。

 日本は、”甘ちゃん"じゃないかと思い、ちょっと空恐ろしくなりました。
 これだけ非難の声があっても、金銭感覚に麻痺した人が「居座り続ける」というのも、
 大問題ですが・・・。それ以前のモラルの問題ですね。