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【訃報】映画評論家・品田雄吉、死去。84歳。


映画評論家で多摩美術大学名誉教授の品田雄吉が13日、肺がんのため、東京都内の病院で死去した。84歳。北海道出身。
 
北海道大学を卒業後、映画評論家の荻昌弘に見出され、映画雑誌「キネマ旬報」「映画評論」などの編集者を経て、フリーの映画評論家として活躍多摩美術大学美術学部二部学部長を務めた。

日本美術協会評議員高松宮殿下記念世界文化賞演劇・映像部門選考委員として映像文化の振興に寄与。
 
多くの映画祭の運営に関わり、ベルリン国際映画祭の審査員東京国際映画祭黒澤明賞の審査委員長ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の顧問などを務めた。

著書に「監督のいる風景」「銀幕の恋人たち」「シネマの記憶から-名優・名監督と映画評論家の五十年」などがある。
 
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キネマ旬報」を学生時代から愛読していたので、品田雄吉さんの映画評はよく読んでいた。fpdが学生だった時に映画「真夜中のパーティ」(1970)の試写会に参加したら、品田雄吉さんがゲストで来ていた。
 
イリアム・フリードキン監督の「真夜中のパーティ」は、ハリウッド映画史において初めて「ゲイを真正面から描いた」作品ということで、当時としては衝撃作品だったが、偏見を持たずに真摯に解説していたのが印象的だった。
 
社会人になって1年目には、会社の同僚だった映画好きのアメリカ人夫妻が、品田雄吉さんと親しく交流があることを知り、驚いたことがある。
 
テレビの「日本映画名作劇場」では品田雄吉さんが、白井佳夫さん(元「キネマ旬報」編集長)とともに、解説も行っていたが、紳士的な語り口が印象的だった。
 
 
ご冥福を祈ります。
 
 
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