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【訃報】米映画監督ウイリアム・フリードキン(「フレンチ・コネクション」「エクソシスト」)死去。87歳。

アカデミー賞作品賞などを受賞した「フレンチ・コネクション(1971)やホラー映画「エクソシスト(1973) などの映画監督ウィリアム・フリードキンが7日心不全と肺炎のため死去した。87歳だった。

フレンチ・コネクション」はアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞を含む5部門で受賞。「エクソシスト」は作品賞、監督賞など10部門でノミネートされれるなど映画史に残る作品を手掛けた。

フリードキンは1935年8 月29 日、貧しいウクライナ移民の息子としてシカゴで生まれた。高校卒業後シカゴのテレビ局の郵便室で働き、ライブ番組の監督を開始。ドキュメンタリーを中心に制作活動を行い、1965年にハリウッドに移る。

1967年、「ソニーとシェールのグッド・タイム」(日本ではビデオのみ公開)で劇場映画の監督としてデビュー。

1970年、オフ・ブロードウェイのヒット舞台劇を映画化した「真夜中のパーティー」を監督、注目を集めた。

1971年の「フレンチ・コネクション」は興行的、批評的に大成功を収め、今日ではアメリカン・ニューシネマの傑作とされている。

1973年には「エクソシスト」、さらに1977年の「恐怖の報酬」(1953年の同名フランス映画のリメイク)を監督。「恐怖の報酬」は公開当時は興行・批評とも失敗に終ったが、現在では再評価されている。

その後も「クルージング」「L.A.大捜査線/狼たちの街」「英雄の条件」「キラー・スナイパー」など物議を醸す作品を発表している。

 

監督作品:
ソニーとシェールのグッド・タイムス」 Good Times (1967)
「誕生パーティーThe Birthday Party (1968)
「警察がミンスキー劇場をガサ入れした夜」 The Night They Raided Minsky's (1968)
「夜中のパーティー」 The Boys in the Band (1970)

フレンチ・コネクション」 The French Connection (1971)
エクソシスト」 The Exorcist (1973)
「恐怖の報酬」 Sorcerer (1977)
「ブリンクス」 The Brink's Job (1978)
「クルージング」 Cruising (1980)
「世紀の取り引き」 Deal of the Century (1983)
「L.A.大捜査線/狼たちの街」 To Live and Die in L.A. (1985)[4]
「ランページ/裁かれた狂気」 Rampage (1987)
「ガーディアン/森は泣いている」 The Guardian (1990)
「ハード・チェック」 Blue Chips (1994)
「ジェイド」 Jade (1995)
「英雄の条件」 Rules of Engagement (2000)
ハンテッド」 The Hunted (2003)
BUG/バグ」 Bug (2006)
キラー・スナイパー」 Killer Joe (2011)
「The Caine Mutiny Court-Martial」 (2023、遺作)

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映画「真夜中のパーティ」(1970)の公開に先立って試写会(1972) に参加したら、品田雄吉がゲストで来ていた。イリアム・フリードキン監督の「真夜中のパーティ」は、ハリウッド映画史において初めて「ゲイを真正面から描いた」作品ということで、当時としては衝撃作品だったが、偏見を持たずに真摯に解説していたのが印象的だった。
ご冥福をお祈りいたします。