日本映画大学名誉学長で映画評論家の佐藤忠男が今月17日に死去した。91歳。
新潟県出身。21日、同大学の公式サイトで発表された。病気療養中だったという。
働きながら新潟市立工業高校に学び、映画雑誌に次々と映画批評を投稿。
1965年、それまでの著作をまとめた「日本の映画」でキネマ旬報賞を受賞。
日本を代表する映画評論家として「日本映画史」「小津安二郎の芸術」「今村昌平の世界」「大島渚の世界」「キネマと砲声」「アジア映画」「世界映画史」など多数の著書を発表。 映画をかじったことのある映画青年にはもっともなじみのある”映画の先生”の一人だったかもしれない。
今村昌平監督が1975年に創立した横浜放送映画専門学院で教壇に立ち、1996年には日本映画学校の校長に就任。2017年、日本映画大学名誉学長となるまで校長・学長を歴任し、後進の育成に尽力してきた。
佐藤忠男という名前を聞くと、50年前から「キネマ旬報」以外に文庫、単行本などを読んでいた気がする。テレビの映画評論家では淀川長治、荻昌弘、水野晴郎、品田雄吉、白井佳夫、小森和子などが有名だったが、本格評論という点では、双葉十三郎、南部圭之助、飯島正、田山力哉などがいたが、佐藤忠男は中でも草分けの一人かもしれない。
ご冥福をお祈りいたします。
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