キム・べーシンガー(1953年生まれ)で、映画のスタートが比較的遅かったのか、1981年にわずかな役で映画出演しているものの1985年の「ナチュラル」でロバート・レッドフォードの相手役で本格デビュー。30歳を超えていた。
一躍べーシンガーが有名になったのがミッキー・ロークと共演して話題となった「ナインハーフ」。この映画での、べーシンガーのセクシーさには、参りました(笑)。今の言葉でいえば ”エロかっこイイ”ということになるでしょう。
音楽も最高でした。ちょっとセクシーに踊る場面もキュートでしたね。
その後「バットマン」では、めがねをかけ、知的なキャリア・ウーマンを演じ、「あなたに恋のリフレイン」(1991)では、唄えることを証明。「愛という名の疑惑」(1992)では、リチャード・ギアと共演しサスペンスを盛り上げた。
(地味ながら、結構好きな映画です)。「ブロンディー 女銀行強盗」(1993)、さらに、マックイーン作品で有名なオリジナルがあるリメイク映画「ゲッタウェイ」(1994)などに出演した。
そして、アカデミー賞助演女優賞に輝いたのが「LAコンフィデンシャル」(1977)である。
1950年代のアメリカ・ロサンジェルスの雰囲気がよく出ており、警察の内幕ものとして
すばらしい作品となった。原作は、推理作家、エル・ロイの作品。この映画の出演・配役陣が
豪華で、ラッセル・クロウ、ケビン・スペーシー、ガイ・ピアース、ダニー・デビート、デビッド・ストラザーン(「グッドナイト&グッドラック」)などである。
この映画で、高級娼婦の役を演じたキム・べーシンガーの妖艶さは、なんだ、ですね!時代を感じさせる昔の大映画女優の雰囲気を持っていました。
最近作では「セルラー」で、子供を誘拐された母親役を好演している。
時代にマッチした携帯電話(セルラーホン)が、キーとなっていた。監禁されて、叩き壊された携帯電話を何とか、使えるように接続し、外部に助けを求めるが・・・。そのスリル感は見ものであった。50代に入り、美貌の衰えはないものの、年齢を感じさせるものがあり、今後の演技派への脱皮に期待が寄せられます。
【出演作品】
1981年「HARD COUNTRY」
1982年「大金塊」
1983年「グッバイ、デイビッド」「007ネバーセイ・ネバーアゲイン」
1984年「ナチュラル」
1985年「フール・フォア・ラブ」「ナインハーフ」
1986年「ノー・マーシイ/非情の愛」
1987年「ブラインド・デート」
「ナディーン/消えたセクシーショット」
1988年「花嫁はエイリアン」
1989年「バットマン」
1991年「あなたに恋のリフレイン」
1992年「愛という名の疑惑」「クール・ワールド」
1993年「ウェインズ・ワールド2」「ブロンディー/女銀行強盗」
1994年「プレタポルテ」「ゲッタウェイ」
1997年「L.A.コンフィデンシャル」◆アカデミー助演女優賞
2000年「永遠のアフリカ」◇「ブレス・ザ・チャイルド」
2002年「8 MILE」◆「ニューヨーク 最後の日々」◆
2004年「セルラー」「トラブルinベガス」「ドア・イン・ザ・フロア」