「ある愛の詩(うた)」。
ハンカチが必要だった映画の1本です(笑)。
この時点で、ハンカチ必携だった映画は、「ひまわり」「鉄道員」とこの
「ある愛の詩」の3本でした。後々となると「ニュー・シネマ・パラダイス」も
ハンカチ2枚のクチでした。
オリバー(ライアン・オニール)はニューヨークのセントラル・パーク・スケート場の
観覧席で1人想いに沈んでいた。彼は若い弁護士で、少し前に医者から、妻のジェニー
(アリ・マッグロー)に死期が迫っていると聞かされたばかりだった・・・。
回想で始まるこの映画。初めてのジェニーとの出会い、やがて恋に・・・。
両家の身分の違い(オリバーは名門の良家、一方のジェニーは移民の子)などの
障害を乗り越え結婚。オリバーは、優秀な成績で大学を卒業し、2人はニューヨークの
アパートを借り、オリバーは法律事務所へ勤めることになった。
そんな新しい生活が始まったばかりのところだったのだ。オリバーはジェニーに医者の言葉を
伝えなかったが、ジェニーはそれを知っていた(白血病の病に冒されていることを)。
ジェニーの望みでオリバーはスケート場に連れていった。オリバーが滑るのを見ていた
ジェニーは、やがて苦しみ出す。
病状は悪化し入院することになった。息子との仲直りを願っていたオリバーの父が、
小切手を届けてきた。が、もはや金でジェニーの命が買い戻せる時ではなかった。
ジェニーは父に見守られ、愛するオリバーに抱かれて死んだ・・・。
今日も、セントラル・パークのスケート場の観覧席に腰を下ろして、
じっと動かぬオリバーの姿があった。(ここで、ポケットからハンカチを)
テーマ曲は大ヒット。アンディ・ウイリアムスの歌詞付きソングも
ご存知のとおり大ヒットいたしました。そういえば、純愛映画という言葉が、
この映画から生まれましたね。"純愛もの"の火付け役だったわけですね。
ライアン・オニールは、この映画では、まじめな役だったのですが、この後あたりから
二枚目半の役にも挑戦して、コミカルな面を見せています。
☆☆☆☆