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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

⑪映画「ダ・ヴィンチ・コード」・・・感想は「ん?」

↑話題先行、期待ほどでなかったダ・ヴィンチ・コード

話題もやや下火になりつつある「ダ・ヴィンチ・コード」を台湾の劇場で観ました。「原作読まずばわかりにくい」が、’耳たこ’でしたので、原作を読んでからみましたが・・・・・。

(注:当然字幕は中国語で、フランス語をしゃべっているときに、字幕が中国語で、それは完全にお手上げでした!そこまでは、考えていませんでした。あせったです=笑)

賛否両論でしたが、手放しで「よかった」とはいいにくい、どちらかといえば、いまひとつ、という印象です。

原作のサスペンス、ハラハラ感は薄く、さらさらと小川のせせらぎのように、たんたんと描かれており、ヤマ場、クライマックスは、あったかな・・・?と言うのが率直なところでした。

キリストを中心とした西欧社会では、タブーに迫るとかで、関心が高いのは、わかりますが、日本の土壌に育った人間としては、西洋人だったら当たり前に知っていることが
前提で受ける印象と相当に開きがあるのでは、と思いました。

付け焼刃で、原作を読んだくらいでは、なかなか理解に苦しい。勉強不足もあります。娯楽として、映画を観ているので、あまり、映画的な面白さの点で、イマイチでした。

しかし・・・

オドレイ・トト(ソフィー)は、いいですね。

最初登場したときには、役柄に対しては、少し幼いような印象でしたが、全体の狂言回しの重要な役どころを好演しているように思いました。英語が母国語でないようなので、トム・ハンクスと比べると、せりふを読んでいる”ガイジンの英語”という印象ですが、憂いある表情などは、よかったです。

後半、シラス(オプス・ディ修道僧)に、祖父のソニエールを殺したのかと執拗に迫るシーンは、アップで迫力がありました。唇がちょっと分厚く、アンジェリーナ・ジョリーには負けるが、印象的です。

全体としては、目(瞳ばっちり)が大きく、エマニュエル・ベアール似で、ちょっと若くしたような印象を持ちました(笑)。いい女優さんじゃないですか(笑)。

ポイントとなる原作のヤマ場がいともあっさり、というのが、気に入らない点で、残念!期待が大きかった分、失望も大きいということでしょう。話題先行の典型的な映画のリストの中に入ってしまいました(笑)。

★★