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<span itemprop="headline">&#039;00⑦「デブラ・ウインガーを探して」:女優の自分探しの旅。</span>




                             ↑中:インタビューに答える
                                メグライアン
                              下:取材する監督兼インタビュアの
                                アークエット(左)とデブラ・
                                ウインガー          

 '00年代②「デブラ・ウインガーを探して
 2002年アメリカ映画

 これは、異色ドキュメンタリーで興味津々。
 一女優であるデブラ・ウインガー(「愛と青春の旅立ち」)
 が、数年で、忽然と映画界から姿を消したことに
 対して…なぜだろうと、疑問を持った女優でもある
 ロザンナ・アークエットが、ドキュメンタリー風に
 撮った。

 アメリカのハリウッド映画界は、若い女優はちやほや
 されるが、例外を除き、ほとんどが一定の年齢になると
 映画界から見放されるという現実があるという。
 30人以上の女優にインタビューし、女優の本音に迫っている。
 出てくる女優は豪華そのもの。
 
 出演:
 パトリシア・アークエット
 デブラ・ウインガー(本人)
 ジェーン・フォンダテッド・ターナー=テレビ局などを
  所有する超・大富豪との結婚を選択、映画界からきっぱり
  引退する)
 ヴァネッサ・レッドグレーヴ
 シャーロット・ランプリング
 ウーピー・ゴールドバーグ
 エマニュエル・ベアール
 ケリー・リンチ
 シャロン・ストーン
 ホリー・ハンター
 メグ・ライアン(写真上)
 ローラ・ダーンほか
 有名どころが、ずらり。

 デブラ・ウインガーは仕事よりも家庭を選び、女優を引退。
 「家庭と仕事を両立させることはできないのか。」
 …私生活と女優業のバランスの難しさに悩む女優
 ロザンナ・アークエットが、34人もの女優たちへの
 インタビューを通して、明らかにしていくドキュメント。

 脂の乗った40~50代の女優がその演技力と魅力を生かせる
 映画がハリウッドには皆無だと嘆く声が多い。

 そうした女優として避けて通れない数々の問題(年齢、
 キャリア、スタジオ幹部の問題、現実の直視…)
 だけでなく、働く女性として普遍的な問題
 (家庭、子育て、女性の幸せ…)も語られていく。
 この映画に登場する女優たちは、素晴らしい。
 
 映画界で一時代を築いたジェーン・フォンダは、
 新しい人生を築いて、まったく映画界に
 未練などなく、自分としては最高の人生を
 歩んでいると言う風なコメントで、自信に満ちている。
 
 映画としての評価よりも、映画女優も一人の
 普通の人間であるというのが、窺い知れて興味
 深い映画だ。特に結論はでず、それぞれの
 主張が面白い。
 
 セリフの中で、40歳になっても頑張っている女優の例として、
 ジュリアン・ムーア(当時42歳くらい)の名前が挙げられていた。

 (追記)ジュリアン・ムーアは、2015年のアカデミー賞
 「アリスのままで」で主演女優賞を獲得した。


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